バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、レアル・マドリードのFWキリアン・エンバペ獲得報道について言及した。
レアル・マドリードは今季限りでパリ・サンジェルマンとの契約が切れるエンバペと、すでに5年契約を結ぶことで合意していると報じられる。スペイン『ムンド・デポルティボ』とのインタビューに応じたラポルタ会長は、そうした報道が事実であるとしてレアル・マドリードに嫉妬を感じるかを問われ、真っ向から否定。さらにエンバペが加入したとしても彼の年俸や契約金の高さや、FWヴィニシウス・ジュニオールとポジションが重なることについて指摘し、チーム内に大きな問題が生じるとの見解を示している。
「私がエンバペのマドリー加入に嫉妬を感じるか? まったくない、まったくないよ。それに実際にそうなるのかどうかは分からないんだ。私は情報を持っておらず、直感でしか話せない」
「それに問題だってあるはずだよ。(レアル・マドリードはもしエンバペが加われば)誰か選手を売却しないといけないんじゃないのかね? 同じポジションで2人を同時起用することはできないし、彼らはどちらも注目を浴びる選手たちだ。加えて、話題になっている金額からすれば、ロッカールーム内には間違いなく不和が生じるだろう。(エンバペ獲得は)良いプレゼントというわけではないよ」
ラポルタ会長はまた、ユニフォームサプライヤー問題についても言及。現在、ナイキと2026年まで結んでいるバルセロナだが、プーマに乗り換える可能性が噂されている。報道によれば、バルセロナはナイキと年間8500万ユーロ+出来高2000万ユーロの契約を結んでいるが、プーマは契約ボーナスで1億ユーロ、さらに年間1億2000万ユーロを支払う用意があるという。
ラポルタ会長は、ナイキとの契約更新交渉で同社から提示されている額が不十分であるとして、契約を継続しないことを示唆している。
「ナイキとは20年を一緒に歩んできた。彼らとは何度も話し合いをしてきたし、その努力も感じ取っている。私は感謝をしているが、まだ不十分なんだ」
「私たちは財政を回復している途中で、ここで下り坂になるわけにはいかない。バルサは市場において最高の契約を結ばなければならないんだ。現状、私たちが結んでいる契約は最高のものではない」
「バルサは世界で最もユニフォームを売っているクラブなんだ。市場最高の契約を結ぶ必要があるし、もしそうできないならば、ほかの選択肢だってあるんだよ」
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