バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が21日に記者会見に臨み、“ネグレイラ事件”について語った。
バルセロナは2003年から2018年にかけて、当時のスペイン審判技術委員会(CTA、スペインフットボール連盟管轄の審判組織)副会長エンリケス・ネグレイラ氏とその息子が保有していたDASNIL95社に総額650万ユーロを支払っていたことで、贈収賄疑惑にかけられている。ラ・リーガはバルセロナとレアル・マドリーを抜かした40クラブとともに、現在検察が捜査中の同事件の内容が「極めて深刻」であり、「今回の出来事にういて拒絶、非難をするとともに深く憂慮している」との声明を発表している。
渦中のバルセロナだが、ラポルタ会長はこの事件についてクラブでも調査を進めていると説明した。
「私たちは調査を外部に委託している。コンプライアンスを遵守しながら分析を行なっているよ。厳正な調査が行われている」
「現在は検察が捜査を行なっている段階だが、メディアにデータや資料が流出していることは残念に思う。検察や警察がクラブ対して捜査中と言っている時点でこういうことが起こるのはね」
ネグレイラ氏への支払額はラポルタ会長の第一次政権で4倍にまで膨れ上がっていた。ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、ラポルタ会長がそのことについて適当な説明ができなければ辞任すべきとの見解を示していた。対してラポルタ会長は、テバス会長がバルセロナに対してフォビア(嫌悪感)を抱えているとの考えを述べている。
「テバスがバルサと私の評判を落とすキャンペーンを張っていると、何人かに警告されたことがある。彼はもう仮面を脱ぎ捨てている。バルサに執着し続けているのは、私たちのクラブを嫌悪しているからだ」
「彼はバルサに敵意を向け続けてきた。2005年にはアラベスの副会長として、メッシがバルサでプレーすることを望まず訴えを起こした。彼がコントロールするCVCからの資金調達に合意しないことを許さなかった。スーパーリーグ構想を許容することもなかった。これが彼のいつものやり口なんだ」
「彼はバルサは距離のあるところから支配しようとしてきた。しかし私がいる内はそうはできないと気づいているはずだ。私が彼の望むように、バルセロナの会長を辞任することはない。それを決めるのはソシオなのだから」
ラポルタ会長はまた、今回の事件に関して謂れのない誹謗中傷が行われる場合には法的措置を講じることを明言している。
「私たちの歴史とイメージを汚そうとする試みに対しては、断固とした返答をさせてもらう。私たちが成し遂げてきたことには甚大な努力とスペクタクルなフットボールが必要だった。私たちの素晴らしき歴史を汚そうとする試みは、会長として許すわけにはいかない」
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