バルセロナがベティスFWアジョセ・ペレス(30)を売り込まれたという。14日付のスペイン『ムンド・デポルティボ』が1面で報じている。
トップ下やストライカー、両サイドのウィングとしてプレー可能なポリバレント性が売りで、EURO2024に臨むスペイン代表にも選出されたアジョセ。昨季ベティスで11得点を記録した同選手は、移籍金400万ユーロという破格の安さでベティスを後にできるとのことで、そのためにバルセロナに対して逆オファーが仕掛けられたようだ。
『ムンド・デポルティボ』は、バルセロナ関係者から逆オファーを受けた事実が確認できたとしながらも、売り込んできた人物は不明としており「市場に荒波を起こして釣りをしたい(利益を得たい)仲介人」である可能性も指摘している。
ただしバルセロナのハンジ・フリック新監督およびデコSD(スポーツディレクター) にとって、アジョセのような選手は優先獲得候補ではない様子。両者は今夏、守備的MFおよび純粋な左ウィングを求めており、厳しく制限される補強資金をそのために使っていく考えとのことだ。
しかしバルセロナがアジョセを獲得する可能性は、完全にゼロということではないようだ。バルセロナは2024-24シーズン、レンタルを延長する見込みのFWジョアン・フェリックスとDFジョアン・カンセロ、長期離脱を強いられていたMFガビやDFバルデ、さらに新戦力を選手登録するとなれば、ラ・リーガのサラリーキャップ(選手の年俸+移籍金の減価償却)の上限を再び超える可能性があるという。そのために移籍金の減価償却費が負担となっているヴィトール・ロケをレンタルで放出することも視野に入れている様子だ。
バルセロナはヴィトール・ロケを放出する場合、8月で36歳となるFWロベルト・レヴァンドフスキのバックアッパー及び後釜となる選手を獲得するかどうか、それとも自クラブの選手(FWマルク・ギウ、偽9番としてフェラン・トーレス……)で賄うかを決断する必要に迫られることになり、そこで前線ならばどこでもこなせるアジョセ獲得の芽も出てくる模様。『ムンド・デポルティボ』によれば、バルセロナ関係者は「逆オファーを受けた。優先する獲得選手ではなく、スタンバイ状態だ」と話しているようだ。
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