FWリオネル・メッシを復帰させることを目指しているとされるバルセロナだが、今のところ実現はほぼ不可能な状況のようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
今季限りでパリ・サンジェルマンを退団することが報じられているメッシ。その移籍先としてはやはり古巣のバルセロナが挙げられており、ジョアン・ラポルタ会長も復帰させるために躍起になっているとみられている。
しかし今のところ、メッシのバルセロナ帰還はほぼ実現性がない模様。最たる理由はやはり、ラ・リーガのサラリーキャップ制だ。バルセロナは人件費などの費用を減らすことも収入を増やすこともできておらず、現状ではメッシはもちろんのことアスレティック・ビルバオDFイニゴ・マルティネス、マンチェスター・シティMFイルカイ・ギュンドアンなど、そのほかの補強候補の獲得も実現できないようだ。
バルセロナはそもそも、MFガビ、DFロナルド・アラウホ、DFアレハンドロ・バルデ、GKイニャキ・ペーニャ、契約を延長したDFマルコス・アロンソのトップチーム登録(新年俸の登録)もラ・リーガに認められていない。今夏の移籍市場では選手の売却及び放出も目指しているとされるが、候補のFWアンス・ファティ、DFエリック・ガルシア、MFフランク・ケシエ、FWフェラン・トーレス、DFジョルディ・アルバはいずれも退団を望んでいないという。
今季限りでバルセロナを去るマテウ・アレマニーFD(フットボールディレクター)はラポルタ会長の熱意を受け、今現在もメッシを迎えるスペースづくりに尽力しているようだが、実際にそうできるとは「信じていない」様子という。
加えて、メッシに興味を持っているのはバルセロナだけではないようで、サウジ・アラビアのクラブは年間4億ユーロ(590億円)という天文学的オファーを用意してると報じられており、また欧州の他クラブやメジャー・リーグ・サッカーのクラブの動向も気になるところだ。また、もしメッシが金銭面でなくスポーツ面を優先するにしても、バルセロナは審判買収疑惑“ネグレイラ事件”によって、UEFAからチャンピオンズリーグ追放の処分を受ける可能性も存在している。
以上のような状況から、バルセロナがメッシを復帰させるのは、今のところ困難を極めるようだ。
関連記事
●財政難バルセロナの売却候補アンス・ファティ、移籍する意思がないことをクラブに伝える…現地紙報道|ラ・リーガ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。