バルセロナがDFジョアン・カンセロを来季もとどめる考えに変わりはないようだ。
昨夏マンチェスター・シティからのレンタルでカンセロを獲得したバルセロナ。超攻撃的サイドバックのポルトガル代表DFは、チャビ・エルナンデス監督率いるチームの攻撃に勢いを与えてきたが、その守備の脆さも指摘されてきた。ここ最近に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグPSG戦、ラ・リーガ第32節レアル・マドリー戦では失点のきっかけにもなり、バルセロナが“守備の穴”としても扱われる同選手を来季もとどめるべきかという議論が活発化している。
だが、以前からカンセロの残留希望を公言してきたバルセロナは、その考えを一切変えていないようだ。スペイン『マルカ』曰く、デコSD(スポーツダイレクター)もチャビ監督も、少なくともあと1シーズンはポルトガル代表DFを戦力に数える意向という。
バルセロナが実際的にカンセロをとどめる場合には、もちろんシティとの交渉で合意に至る必要がある。財政難のバルセロナに移籍金2500〜3000万ユーロを支払って買い取る余裕はなく、現実的な手段はやはりレンタル期間の延長となる模様。シティのジョゼップ・グアルディオラ監督がカンセロを戦力に数えていないこと、カンセロ本人がバルセロナ残留希望を公言していることは、バルセロナがレンタル延長を成功させる上でポジティブな材料となりそうだ。
なおデコSD率いるバルセロナのスポーツ部門は、来季チームの右サイドバックとしてカンセロとラス・パルマスにレンタル中のDFフリアン・アラウホを戦力に数えているとのこと。バルセロナは今季、DFアレックス・バルデが負傷して以降カンセロが左サイドバック、DFジュール・クンデが右サイドバックを務めることが多かったが、J・アラウホをトップチームに加えることでクンデを本職のセンターバックに専念させる方針のようだ。