インテルのマッシモ・モラッティ元会長が、DAZN(ダゾーン)の特集『愛しのインテル:元オーナー会長 マッシモ・モラッティ』にインタビュー出演。クラブの凋落から再起、栄光まで激動の日々を回顧する。インテルにすべてを捧げたモラッティ氏とは――。
モラッティ特集、3つのエピソード
『愛しのインテル:元オーナー会長 マッシモ・モラッティ』は全3回の構成。モラッティ体制下のインテルをエピソード別に振り返る。
- 第1回「暗い夜明け」
- 第2回「クレイジー・インテル」
- 第3回「ミッション」
ジュゼッペ・プリスコ弁護士の主導によるクラブの買収劇を成立させ、モラッティ氏がインテルの会長に就任したのが1995年2月。それから同職を退く2013年11月まで、同氏が綴ったのは唯一無二の物語だ。チームを浮上させるために知略を巡らせ、栄冠の瞬間は子供のように喜びを爆発させた。
2人の偉大な指揮官
モラッティ時代初期を振り返った際に思い出されるのは、元ブラジル代表のロナウドら選手たちとの絆だ。なかでも、モラッティ氏は“チーノ”ことアルバロ・レコバに並々ならぬ情熱を注いでいた。その元ウルグアイ代表への思いを口にしているのは第2回だ。
モラッティ・インテルを語るうえで、2人の指揮官の存在も絶対に外せない。偉大な勝利をもたらしたロベルト・マンチーニ(現イタリア代表監督)とジョゼ・モウリーニョ(現ローマ監督)だ。どちらも快くインタビューに応じてくれ、モラッティ氏との秘話を語っている。
タイトルと笑顔をもたらした2人の指揮官はしかし、インテルに自ら別れを告げたことでも共通している。モラッティ氏はなぜ、2人のそんな決断を受け入れたのか。本特集では指揮官たちとの間に築いた人間関係そのものに、スポットライトを当てている。
監督の良き友人、選手の父なる存在
監督にとっては良き友人で、選手たちにとっては父のような存在だったモラッティ氏。特集では、この側面にも迫る。元会長について話してくれたのはもちろん、インテルで偉大な勝利を収めた主役たち。トリプレーテ(セリエA、コッパ・イタリア、チャンピオンズリーグの3冠)の立役者であるデヤン・スタンコヴィッチ、サミュエル・エトー、ニコラス・ブルディッソだ。
国籍も背景も異なる3人の英雄が、インテルでのキャリアやモラッティ氏との関係を振り返る。スタンコヴィッチがモウリーニョから受けた叱責、ブルディッソの感動的な体験談、そしてエトーが驚いたモラッティ氏からの電話勧誘……。いずれも必見の内容だ。
全3回にわたる特集では、他にもモラッティ時代におけるエポックメイキングな出来事も回想。手放すつもりのなかったズラタン・イブラヒモヴィッチをバルセロナに売却した(エトー+金銭のトレード)理由、モウリーニョ招聘のきっかけや交渉時の裏話、悲願の欧州制覇を成し遂げた瞬間の思いなど、インテリスタならずとも気になる内容が満載となっている。
また、DAZNイタリアで解説者を務めるピエルルイジ・パルドや、モラッティからの誘いを断った元ユヴェントスの名手ダヴィド・トレゼゲによる貴重な話にもぜひ耳を傾けてみてほしい。
関連記事
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。