ベスト4に進むのは？
プレミアリーグと同様に新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していたFAカップが再開する。準々決勝は、27日と28日の2日間にわたって開催。ベスト8にはプレミアリーグ勢のみが残っている。4強入りを果たすのはどのチームになるか。
ノリッジ対マンチェスター・ユナイテッド
リーグ戦で最下位のノリッジと、5位に位置するマン・Uの対戦。ノリッジにとっては是が非でも欲しいクラブ史上初の主要タイトルとなるが、最優先事項は残留だ。降格がほぼ確実な状況ならばこの一戦に注力することも考えられるが、17位ウェストハムとの勝ち点差は6ポイント。他の残っているクラブを考えても、この一戦へのプライオリティは低くなるだろう。
一方、チャンピオンズリーグ（CL）出場権を狙うマン・Uもローテーションが濃厚だが、それでも世界有数のクラブだけにメンバーが揃っており、地力優位は揺るがない。冬の加入後、カップ戦の4試合で4ゴールを挙げているオディオン・イガロに注目だ。
シェフィールド・ユナイテッド対アーセナル
8位のシェフィールド（勝ち点44）と9位のアーセナル（勝ち点43）という、リーグ戦で欧州カップ出場権を争っている同士の対戦。シェフィールドは再開後の3試合で1分け2敗と中断前の勢いがなく、CL出場権獲得への見通しも暗い。1925年以来、95年ぶりの戴冠に向けてこの一戦へのモチベーションは高いだろう。
歴代最多13度のFAカップ制覇を成し遂げているアーセナルも状況は同じ。負傷者が多い中、有望な若手たちが起用されることが予想される。さらに、再開後ここまで出場機会がないメスト・エジルにも注目だ。
レスター対チェルシー
リーグ戦で激しいCL出場権争いを繰り広げている3位レスター（勝ち点55）と4位チェルシー（勝ち点54）という準々決勝屈指の好カード。一時はCL出場権はほぼ確実とみられていたレスターだが、再開後は2試合連続ドローと調子が上がっていない。強豪を相手に本来のインテンシティを発揮し、勝利してリーグ戦に弾みをつけたい。
対するチェルシーは、再開初戦でアストン・ヴィラに2-1で勝利し、ミッドウィークにはマン・Cも撃破。6月末までの契約だったウィリアン＆ペドロと短期契約を締結し、ルーベン・ロフタス＝チークも長期離脱から復帰するなど、明るい話題が多い。19歳のビリー・ギルモアや20歳のリース・ジェームズなど、活きのいい若手の躍動に期待がかかる。
ニューカッスル対マンチェスター・シティ
13位のニューカッスルと、2位のマン・Cがベスト4入りを懸けて激突。ニューカッスルは勝ち点39を積み重ねており、残留が迫っている。1954-55シーズン以来となるFAカップ制覇に向けて、ここに照準を合わせてくるだろう。再開後2試合連続ベンチだった武藤嘉紀も出番があれば、今季ラストチャンスの心意気でビッグクラブ相手にインパクトを残したい。
マン・CはCL出場権をほぼ手中に収めており、逆転優勝の可能性もついえた。CL再開も先のここは、ジョゼップ・グアルディオラ監督が「ファイナルのような試合」と語るとおり、連覇に向けて集中している。エースのセルヒオ・アグエロがシーズン絶望となっている中、ガブリエウ・ジェズスにかかる期待は大きい。
FAカップ準々決勝・放送スケジュール
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