今回の『Jリーグプレビューショー#13』で注目したのは、味の素スタジアムで開催されるFC東京と鹿島アントラーズの一戦だ。
0-1で鹿島の勝利を予想した佐藤氏が「前節、FC東京は勝ったけど、攻め込まれる時間も多かった。その流れで考えれば、この試合もショートカウンターが増えてきそうだが、鹿島のゴール前で跳ね返す力は強いので、ロースコアの中で鹿島が1点奪って、守り切って勝つと思う」と予想理由を話せば、西川氏も0-2で鹿島の勝利を予想。上田綺世と鈴木優磨のコンビネーションのよさや出場停止から戻ってきたディエゴ・ピトゥカの名前を挙げながら、「攻撃は好調を維持している。2-0は鉄板の快勝スコア」と続いた。
しかし、そこで2人の予想に待ったをかけたのはデータスタジアムの滝川氏。鹿島の右サイドの守備のデータを提示した。
「鹿島は右サイドが弱点と見られていて、被スルーパスの回数、成功率が高く、3プレー以内にシュートまで持ち込まれたスルーパスの回数が左サイドに比べてかなり顕著にデータが出ている。FC東京の視点で見れば、左サイドの松木玖生選手、永井謙佑選手がスルーパスを出すケースが多いのでそこにアダイウトン選手やディエゴ・オリヴェイラ選手が絡んでゴールが生まれるのではないかと思っている」
FC東京が無得点に終わると予想した佐藤氏と西川氏の意見に反論した。
ただ、「こういうデータを出されたら選手とはかなり嫌ですね」と話した佐藤氏に対し、西川氏は鹿島の右SB常本佳吾の名前を挙げ対抗。「“際で守れる”常本選手のプレスバックやカバーリングでデータの裏側を守っている部分はある」とキーマンに推した。
今節最注目のカードは、どのような結末となるのか。FC東京の左サイドと鹿島の右サイドの攻防がカギを握りそうだ。
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