欧州サッカー連盟（UEFA）は14日、UEFAが独自に設けている「ファイナンシャル・フェア・プレー（FFP）」規則の「重大な違反を犯したことを発見した」として、プレミアリーグのマンチェスター・シティに2年間のUEFA主催大会への参加禁止処分を科したことを発表した。
兼ねてからFFPに関する案件で嫌疑がかけられてきたマンチェスター・Cに対し、UEFAは2018年11月にドイツ誌『Der Spiegel』が同クラブの財政面での不正があることを報じたことで調査に乗り出していた。
そして今回、クラブ・ファイナンシャル・コントロール機関（CFCB）の調査委員会が行ってきた調査の結果、マンチェスター・Cは12年から16年にわたって提出していたスポンサー費に過大な形状があったとして“スポンサーシップ収益の水増し”が発覚。またFFP規則の重大な違反だけでなく、クラブが調査に対して非協力的であったことも問題視したUEFAは、今回の処分に至ったとしている。
処分の内容としては、クラブに対して2020-21シーズンから2年間のUEFA主催大会からの締め出しに加え、3000万ユーロ（約36億円）の罰金を科すことを発表。今季ここまでプレミアリーグで2位につけており、このままシーズンが終われば、本来なら来季のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）の出場権を手にすることができるが、今回の裁定によって2位でも出場できないことになる。
UEFAの発表を受け、マンチェスター・Cは「失望したが、驚きはない」と異議を唱えることを発表しており、最終的な処分決定はスポーツ仲裁裁判所（CAS）の判断に委ねられることになりそうだ。
CLの出場権を失う可能性が高まるマンチェスター・Cは19日（現地時間）、プレミアリーグ第26節でウェストハムと対戦する。この試合はDAZN（ダゾーン）で日本時間20日4時30分からライブ配信される。
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