かつてマンチェスター・ユナイテッドでプレーした元イングランド代表DFギャリー・ネヴィル氏は、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスと戦う医療従事者に向けて、自身が共同オーナーの一人を務めるホテルを無料提供することを発表した。
世界各国で爆発的に感染が広がっている新型コロナウイルスは、欧州のサッカー界にも大きな影響を及ぼしている。欧州でも特に感染拡大が続くイタリアをスタートに、各国リーグがリーグ戦の中断を決断。今夏に予定されていた欧州選手権（EURO）2020の開催も1年延期されることが決まった。
この非常事態を受けて世界各国の著名人たちが様々な形で支援を行う中、サッカー界でもその動きが増加。チェルシーがスタンフォード・ブリッジにあるミレニアム・ホテルを無料開放することを発表すると、これに続くようにネヴィル氏も18日にSNSを通じてオールド・トラッフォードにある、ライアン・ギグス氏らと共同で保有するフットボール・ホテルを無料で提供することを明かしている。
「この1週間にわたり、私たちはマンチェスターエリア、特にマンチェスター大学NHSファウンデーショントラストの保健サービスと相談してきた。我々が持つ176のベッドを金曜日（20日）から保健サービスの職員と医療従事者に提供するよ。協力することが必要な時期だと考えている。ベッドを無料で提供し、私たちのスタッフも平常通りホテルで働く。医療従事者はコストを気にすることなく、今後数カ月にわたり滞在できるだろう。健康に気を付けて。みんなの成功を祈っているよ」
未曾有の非常事態をみんなで乗り切っていくための様々な支援活動は、世界各国で大きな反響を呼んでいる。
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