フェネルバフチェのスカウト、セルハト・ペクメズ氏が、今夏同クラブからレアル・マドリードに移籍したMFアルダ・ギュレルについて語った。
ペクメズ氏は当時14歳だったギュレルを見出し、フェネルバフチェに獲得させた人物だ。現レアル・マドリードMFを発見したのは偶然のことであり、U-14アンタルヤスポルのMFエムレ・ウズンを見る目的でゲンチレルビルリイとの試合に赴き、対戦相手のMFのプレーに釘付けになったとちう。
ペクメズ氏は『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』で、その当時身長160センチ46キロだったギュレルのプレーを見た感想について、次のように振り返っている。
「アルダ・ギュレルはフットボールをプレーしていなかった。ボールとともに踊っていたよ。彼はダンサーの才能を持っていたし、今なおその才を持ち続けている」
「私がアルダ・ギュレンに注目した理由は、ボールを受ける前に何度もチームメートを見るところだった。彼は65分に左足首を痛めたにもかかかわず、プレーし続けることを望んだ。私は試合後もアルダのことを追い続けたが、父親の車に乗ろうとする彼はまだその痛みに苦しんでいた。そのときだ。彼がスターになる逸材なのだと気づいたのはね」
ペクメズ氏はフェネルバフチェのアリ・コチュ会長に若きギュレルの獲得を進言した。
「しかし会長は、真剣に取り扱ってくれなかった。それでも私はあきらめることなく、彼の最高のプレーを集めたDVDを作戦したんだ。仕事を失うリスクだってあったが、会長の運転手にDVDに預けて、それを渡すよう願ったんだ」
ギュレルは“トルコのメッシ”と評されるが、ペクメズ氏にとってはほかに比較対象がいるようだ。
「ギュレルはニュー・メッシだって? 彼らはずいぶん違うよ。私からはグティとモドリッチを混ぜ合わせた選手と言わせてもらうよ。アルダには大きな自信、凄まじい野心と、試合の均衡を破る能力がある」
ペクメズ氏は、ギュレルが将来的にレアル・マドリードの主将になる器との見解も示した。
「レアル・マドリードは彼にとって適切な場所だ。図々しい思われるかもしれないが、言わせてもらうよ。アルダはいつの日かかキャプテンに、トルコの誇りとなるんだ。トルコ人がチャンピオンズ優勝を果たしたことはないが、彼がその偉業を成し遂げる初めての選手になるだろうし、その日にはスタジアムにいたいと思う」
「私からはただただ彼が幸せであること、日々学んでいくことを願うだけだよ」
関連記事
● 55歳“キングカズ”の約24年ぶり欧州挑戦が迫る…かつてプレーしたイタリアのメディアも大注目「カズ・ミウラを覚えているか?」 | Jリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。