毎節、気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジリプレイ」。明治安田生命Jリーグが新型コロナウイルスの影響により中断中のため、特別編第5回となる「Jリーグジャッジリプレイ#6」をDAZNで配信。今回はオフサイド、DOGSO、アドバンテージをピックアップして解説した。
お馴染みのJリーグ原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏に加え、第4回ではJFA審判1級インストラクターを務める小幡真一郎氏がゲストとして登場した。
特別編第5回では、オフサイド、DOGSO、アドバンテージの3つの事象をピックアップ。先日行われたトレーニングマッチ(TM)鹿島アントラーズ対北海道コンサドーレ札幌のMF荒木遼太郎のポジションはオフサイドではなかったのか、TM清水エスパルス対ジュビロ磐田のGKネト・ヴォルピのプレーはDOGSOではなかったのか、TM清水対磐田のアドバンテージの判定について徹底的に解説した。
今回注目したのは、TMの鹿島対札幌の65分の場面。MFファン・アラーノのCKにDF町田浩樹が頭で合わせてゴールネットを揺らすが、一度は副審の旗が上がってしまう。しかし、副審はGKの前にいた荒木のオフサイドを取ったようだったが、その後主審と協議した結果、結局ゴールが認められたのだ。このシーンのポイントは、オフサイドポジションにいた荒木がGKの菅野孝憲に影響を与えていたかが焦点となる。
平畠氏は「すべてがこれで良かったのかなと。副審が旗を上げるのもいいし、その後に協議してゴールを認めた流れも含めて良かったと思う。オフサイドに見えがちだけど、GKの邪魔にはなっていない気がした」と主張。当時スタジアムで観戦していた原氏は「協議するんだろうなと思ったが、この判断で良かったかなと。僕はGKに影響を与えていないと見た方がいいと思った」と続けた。
両者がゴールを主張する中、小幡氏は「これは判断が分かれる場面だと思う」とした上で「GKの視線が遮られているかどうか。ヘディングなので空中にあるボールなので足元より見えやすい。ただ、オフサイドポジションにいる選手がボールに近い。ボールの方向に向かってプレーをしようとしている。そこをどう考えるかだと思う」と続け、改めて自身の見解を示している。
「ワンバウンドしてから体を動かしているようにも思えるので、プレーしたかどうかはレフェリーの判断を尊重するしかないと考えています。レフェリーはGKが躊躇してないように思えるので、そこを見て判断したのではないかと思います。競技規則からするとオフサイドになる可能性もありますけど、そこはレフェリーの判断を尊重したいと思っています」
VARが行われていたとしてもレフェリーの主観になるため、明らかな間違いではないとしつつ、オフサイドにするレフェリーの判断もあるかもしれないと明かしている。
その他、清水対磐田のDOGSOだったかどうかの事象やアドバンテージの判定などについてわかりやすい解説が見られた「Jリーグジャッジリプレイ」。次回はどんなプレーが取り上げられることになるのだろうか。
なお、「Jリーグジャッジリプレイ」特別編の模様は現在、DAZN(ダゾーン)で視聴可能だ。
DOGSO(ドグソ)とは
DOGSOとは「Denying Obviously Goal Scoring Opportunity」の略称で、ファウルによる「決定的な得点機会の阻止」を指す。下記4条件がすべて揃った場合、得点ができる可能性とみなされる。
- プレーの方向:攻撃側の選手が相手ゴールに向かっている
- 守備側競技者の位置と数:守備側の選手が状況的に得点を防ぐことが困難だった
- 反則とゴールの距離:攻撃側の選手が得点可能な位置だった
- ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性:攻撃側の選手がファウルを受けなかった場合、シュートやドリブルが可能だった
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