【Jリーグプレビューショー】ジュニオール・サントスは首位を打ち破れるか。横浜F・マリノス対川崎フロンターレをピックアップ

注目の神奈川ダービー

明治安田生命J1リーグ各節の見どころをコンパクトに伝えるDAZN（ダゾーン）の「Jリーグプレビューショー」。「#11」では第14節の注目カードとして横浜F・マリノスと川崎フロンターレの神奈川ダービーをピックアップ。今回は柱谷幸一氏が、神奈川ダービーのポイント、FWジュニオール・サントスを紐解いていく。

昨季のシーズン終盤に開催された神奈川ダービーは、川崎Fのホームである等々力陸上競技場で横浜FMが4-1の快勝を収めた。この勝利が大きな勝点3となり、最終的に横浜FMは優勝を飾ることとなった。それから280日が経ち、迎える今節。舞台を日産スタジアムに変え、両者が相対する。

今シーズン、両者の成績は明暗が分かれている。川崎Fは14試合を終えて11勝2分1敗と圧倒的な強さを誇り首位を独走。一方、横浜FMはここにきて直近4試合3勝1分と調子を上げてきているが、川崎Fとは勝点差14と大きく引き離されてしまっている形だ。

先月、両チームの試合を解説した柱谷氏は、今回の試合のポイントをこう解説した。

「自分たちがボールを保持して押し込んでプレーしたチーム同士なので、そこを目指してスタートするんですけど、少し川崎Fがボールを持つ時間が長くなる可能性があります。ただ、マリノスが持っている大きな武器は前線の3人のスピードだと思います。カウンターで点を取る力は川崎F以上にある。そこのストロングポイントは生きるかなと思います」

キーマンはジュニオール・サントス

横浜FMのキーマンは、今夏に加入したばかりのジュニオール・サントスだ。直近5試合で5ゴールを奪い「個の力はマリノスにとって大きな力になっている」と評した柱谷氏は、彼の凄みを説明している。

「ペナルティエリア周辺で横パスをもらった時にファーストタッチの置き方が非常にうまい。スペースがなくてもきたボールをワンタッチで右足側において、少しかわしてシュートを打つ。ゴールを逆算してファーストタッチをどこにおけばシュートを打てるかは、常に意識しながらポジションをとっていると思います」

また、昨シーズン3得点しか取れなかったようにヘディングでのゴールが少ない横浜FMだが、ジュニオール・サントスは高さの強みを生かしてゴールを奪うこともできる。彼が加入したことで足元だけでなく、高さを生かした攻撃が可能になったことは、攻撃のバリエーションを増やすことにつながっている。

強力な武器を手にすれば、今度は他のポジションが空いてくる。FW仲川輝人やMFマルコス・ジュニオール、FW 前田大然といった多彩なアタッカー陣は、ジュニオール・サントスの加入でさらに輝ける場所を手にしたと言っていいだろう。

「ブラジルで活躍したように日本でも活躍していきたいと思う。常に優勝争いをしてタイトルを獲りたいです」と野望を語ったジュニオール・サントスは、圧倒的な力をピッチで披露している川崎Fを打ち破ることができるか。試合は9月5日、18時キックオフだ。

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