6月27日、明治安田生命Jリーグがついに再開。毎節、気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジリプレイ」も復活を果たしている。 DAZN は「Jリーグジャッジリプレイ#27」を配信。今回はJ1リーグから4つの場面をピックアップして解説した。
今回はお馴染みのJリーグ原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏に加え、東京都サッカー委員会審判委員長の牧野明久さんがゲストとして登場。また、スペシャルゲストとして前ベガルタ仙台監督の渡邉晋氏も議論に参加した。MCは桑原学が務める。
第27回は、J1から4つのシーンをピックアップ。第28節の大分トリニータ対川崎フロンターレの試合でDF谷口彰悟の三重罰判定は妥当だったのか、第30節川崎F対横浜F・マリノス戦でDFチアゴ・マルチンスのファウルは三重罰ではなかったのか、第28節北海道コンサドーレ札幌対F清水エスパルスの試合で一度CKを宣言した後に審判がハンドによるPKへと判定を変えた場面をピックアップ。また、原博実セレクションとして第30節川崎F対横浜FMでFW齋藤学が主審とワンツーした場面を取り上げ、徹底的に議論した。
今回注目したのは、大分対川崎Fの前半34分の場面だ。大分のチャンスシーンで、最終ラインの背後に出たボールをFW野村直輝がペナルティーエリア内でDFの前に落とす絶妙なトラップを披露。これで前を取られてしまった谷口は、思わず野村を手でつかんでしまいPKを献上。レッドカード判定を受けることになった。この場面は果たしてPK、退場、出場停止の三重罰判定だったのか、今回はこの件について議論した。
まず最初のポイントとなったのが、この場面はDOGSOであったのかということ。この場面について渡邉氏は「あまり異論はないと思います。十分に4つの要素を満たしている場面だと思います」と主張。続いて平畠氏は「DOGSOの要件は満たしていると思います。ただイエローかレッドなのかというところな気がします」と語り、警告の重さについて議論を求めた。
そこに対して渡邉氏は「実際にピッチで僕が指揮をしていたとしたら、三重罰にならないんじゃないのというアピールはしたと思います。だから鬼木監督の気持ちもわかります」と監督目線の意見を示しつつ、「冷静に考えたらそうなっても仕方がない要素はあるのかなと感じました」と三重罰で致し方ないとする自身の見解を明かした。
渡邉氏が監督目線の見解を口にした中、原氏は「渡邉はその辺がうまいよ」と一言。「結構爽やかな感じだけど、言う時はアピールしている。でもある程度決まったらくどくは言わないというか、この笑顔でうまくごまかしている」と冗談まじりに渡邉氏の監督としての力を評価した。
様々な意見が出た中、牧野氏は「4要件をすべて満たしているので、これはDOGSOのレッドカードで間違いありません」と主張。また、三重罰かどうかについては「今回の谷口選手のようにボールにプレーできる余地がなくファウルをした時が三重罰になる。チャレンジできる余地がなく手でファウルしている場合は三重罰となります」と語り、今回の判定は妥当であったと審判のジャッジを尊重した。
その他の判定についてもわかりやすい解説が見られた「Jリーグジャッジリプレイ」。次回はどんなプレーが取り上げられることになるのだろうか。
なお、「Jリーグジャッジリプレイ」の模様は現在、 DAZN (ダゾーン)で視聴可能だ。
DOGSO(ドグソ)とは
DOGSOとは「Denying Obviously Goal Scoring Opportunity」の略称で、ファウルによる「決定的な得点機会の阻止」を指す。下記4条件がすべて揃った場合、得点ができる可能性とみなされる。
- プレーの方向 :攻撃側の選手が相手ゴールに向かっている
- 守備側競技者の位置と数 :守備側の選手が状況的に得点を防ぐことが困難だった
- 反則とゴールの距離 :攻撃側の選手が得点可能な位置だった
- ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性 :攻撃側の選手がファウルを受けなかった場合、シュートやドリブルが可能だった
三重罰(トリプルパニッシュメント)とは
・PK、・DOGSOによる退場、・次節出場停止
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