オランダ代表を率いるロナルド・クーマン監督が、古巣バルセロナに対して辛辣な意見を口にしている。スペイン『マルカ』がコメントを伝えた。
2021年10月、成績不振によってジョアン・ラポルタ会長にバルセロナ監督の座を解任されたクーマン監督。その後ラポルタ会長はチャビ監督を後任に据えたが(今季終了後にこちらも解任)、現オランダ代表監督は同会長から然るべきサポートを受けていなかったことを強調した。
「会長がチャビにしていたようなサポートを、私は受けられなかった。私が別れを告げられたとき、レアル・マドリードとの勝ち点差は9だったと思うが、今は10差もつけられている。成功をつかむためには、会長のサポートが必要なんだよ」
1991-92シーズンのチャンピオンズカップ決勝サンプドリア戦(1-0)でフリーキックから決勝点を記録し、バルセロナを初の欧州制覇に導いたクーマン監督は、今なお同クラブのサポーターから愛情を向けられているようだ。
「バルセロナを歩くと、人々の愛情を感じることができる。監督としてうまくいかなかったからといって、受け取る愛情が少なくなったとは思わない。人々は私のことを、初の欧州カップ優勝でゴールを決めた男として覚えているんだよ。私はシンプルに、会長のサポートを受けられなかったんだ」
クーマン監督はまた、バルセロナが自身を解任した後、すでにベテランの域に達しているFWロベルト・レヴァンドフスキを獲得したことに疑問を呈している。
「ロベルトに対してというより、バルサのフィロソフィーに向けた疑問だ。私がその当時の監督だったとしたら、レヴァンドフスキの獲得を歓迎するだろう。だが彼を雇うには大金が必要で、財政難に苦しんでいるならば、どういった選手を獲得するかしっかり分析した方がいい。おそらく、もっと未来のある選手と契約を結ぶべきだったんだ」
「私の意見を言わせてもらえば、選手の最盛期は26〜32歳であり、35歳で最高のサラリーを受け取るなどおかしい。金がないクラブがベテラン選手のために金を使うなどおかしいことなんだよ」
「まあ、彼(レヴァンドフスキ)はまだ素晴らしい選手であり続けている。35歳なら経験も豊富で、ポーランド代表ではキャプテンを務めているわけだからね。良いプレーを見せられなければ簡単に批判を受けることになるが、それでもバルサと代表チームにとって重要な存在であり続けているよ」
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