レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが13日、マジョルカのパルマ第3予審裁判所で自身に対する人種差別行為の疑いについて証言を行なった。
ラ・リーガは今年2月5月に行われたマジョルカ対レアル・マドリードで、ヴィニシウスに対する人種差別行為があったとして訴えを起こし、スペイン国家警察はマジョルカのクラブ会員だった20歳男性が当該の行為に及んでいたと特定。同男性は恐怖犯罪によって起訴されている。
オンラインで証言を行なったヴィニシウスは、予審判事に対して自身が人種差別行為を受けている理由について、次のように語っている。
「私が侮辱を受けるのは、自分が重要な選手であり、黒色人種だからです」
ヴィニシウスが人種差別行為に気づいたのは、試合後に撮影された映像を目にしたときだったという。同選手は「黒人に向けてそうした行為をしてはいけません。人類史に影響を与えてきたことですから」とも話している。
またヴィニシウスが浴びせられたスペイン語「モノ」は、「猿」のほか「かわいらしい」「愛らしい」といった意味もあるが、予審判事から後者の意味で使われた可能性があるかを問われたブラジル代表FWは「それは白人に対してのことでしょう。黒人に向けた意味ではないです」と返答している。
その一方、起訴された21歳男性は供述で謝罪の言葉を口にしているだけでなく、ヴィニシウスを選手として称賛していることも強調。なお、この男性はビジャレアルFWサム・チュクウェゼに対しても人種差別行為をしたとしてラ・リーガに訴えられており、マジョルカからはクラブ会員の資格を剥奪されている。
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