レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が、28日にバルセロナホームで行われるクラシコの観戦を取り止めたことが明らかとなった。スペイン『チリンギート』および『マルカ』が報じている。
ペレス会長はクラシコの会場モンジュイックに赴き、貴賓席でバルセロナのジョアン・ラポルタ会長とともに試合を観戦する予定だった。が、バルセロナ幹部が『X(旧ツイッター)』に投稿したメッセージを発端として、観戦を取り止めている。
問題の投稿をした人物は、バルセロナ理事会メンバーのミケル・カンプス氏だ。同氏は24日に行われたチャンピオンズリーグのグループステージ第3節ブラガ対レアル・マドリード(1-2)の試合中、次のような言葉を記していた。
「これは人種差別ではない。だがヴィニシウスはその道化ぶりから、コジェハ(スペイン語で背中を叩く、小突く行為)を受けるに値するだろう」
この投稿は数分後に消去されたものの大きな騒動に。レアル・マドリードとペレス会長はミケル・カンプス氏の投稿はもちろんのこと、その後バルセロナが謝罪をせず、まるで何もなかったかのように沈黙を貫いたことによってクラシコ観戦の取り止めを決定している。
『マルカ』によれば、レアル・マドリードはここ最近バルセロナとの関係改善に努めていたようで、先に行われたラ・リーガの報告会でホセ・アンヘル・サンチェスGD(ゼネラルディレクター)がラポルタ会長としっかりと抱擁を交わして挨拶をしていたことも、その一環であったという。
その一方でレアル・マドリードの一部サポーターは、ペレス会長が審判買収疑惑があるバルセロナに対して抗議および拒絶の意思を表明することを求めていた。具体的にはセビージャのホセ・カストロ会長のように、モンジュイックの貴賓席での観戦をボイコットすることを望んでいたが、ペレス会長は“ネグレイラ事件”とはまた異なる理由で同スタジアムに赴くことを中止している。
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