レアル・マドリードが組織形態を変える可能性が浮上している。
フロレンティーノ・ペレス会長および彼が率いるレアル・マドリードの理事会は、24日に行われるソシオ(クラブ会員)総会のための準備を進めており、ソシオの代表者と話し合いも行っているが、その中でクラブの組織形態を変更する意向を示した模様。スペイン『マルカ』によれば、ペレス会長は次のような考えを伝えたという。
「レアル・マドリードの会長は、クラブがソシオたちのものであり続けると断言した。が、フットボール界のビジネスの潮流に適応する必要性があるため、そのモデルは違うものになるという。他クラブと競争していくためだ」
『マルカ』はこれ以上の詳細は報じず。ただし、スペイン『コンフィデンシアル』が今年4月に報じたところによれば、これまで自分たちのソシオがオーナーであるソシオ制という法人組織の形態を取ってきたレアル・マドリードは、スポーツ株式会社(SAD)になることを検討していた。またレアル・マドリードの事情に詳しいユーチューバーのラモン・アルバレス・デ・モン氏曰く、「レアル・マドリードのソシオは今後株主になるが、保有する株式は家族以外には譲渡できない。詳細は日曜の総会で説明される」とのことだ。
なおスペインでは1992年の勅令で、借金を重ねていたラ・リーガの各クラブは経営透明化のためソシオ制からSADに形態を変更することを義務付けられた。しかしその当時に健全経営を貫いていたレアル・マドリード、バルセロナ、オサスナ、アトレティック・クルブは、例外的にソシオ制を維持することを認められていた。
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