パリ・サンジェルマン(PSG)FWキリアン・エンバペの今夏移籍の条件は、相当にハードルが高いようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
エンバペの母親ファイザ・ラマリさんとその弁護士たちは、PSGに対して契約延長オプションを行使することなく、契約が終了する2024年にクラブを退団する意思を示した。その決定に憤るPSGは今夏にも同選手を売却する考えとみられるが、簡単にはいかなそうだ。
エンバペは2024年までPSGに残ることで、同クラブから年俸としてネットで6000万ユーロ、さらに“忠誠”という名目のボーナスで9000万ユーロを支払われる模様。そして来年1月にレアル・マドリード移籍が内定すれば、フリー移籍のボーナスとしてレアル・マドリードから1億〜1億2500万ユーロ(昨夏に合意していた額)を受け取ることができるという。
エンバペはこの報道通りであれば、PSGにあと1年とどまってからレアル・マドリードに移籍することで、合計で約2億7500万ユーロ、日本円にして約430億円を手にすることになる(ちなみにレアル・マドリードに移籍した場合の年俸額は、昨夏合意した2500〜3000万ユーロのままとされる)。『マルカ』によれば、エンバペ及びファイザ・ラマリさんは手にできるはずの「金をそこまで失わない」場合にのみ、PSGの要求通り今夏の移籍を了承する考えとのことだ。
また『マルカ』は、PSGが移籍金額を引き下げれば、エンバペが今夏に移籍する可能性もあると説く。現在、PSGはエンバペの移籍金額として、2021年にレアル・マドリーからオファーされた2億ユーロを求めているとされる。しかしながら同紙曰く、2億ユーロという額であればエンバペは間違いなく2024年までPSGに留まり、来夏でのフリー移籍を選択するという。その理由はもちろん、レアル・マドリードがもし2億ユーロの支払いを了承するとしても、フリー移籍では間違いなく支払われるボーナスが消滅してしまうためだ。
『マルカ』は、エンバペの移籍の鍵がフットボール界きっての交渉人として有名なファイザ・ラマリの腕にかかっていると記載。またエンバペとその母親であればあらゆる可能性を考慮でき、最終的に大どんでん返しでPSGとの契約を延長することすらあり得るとの見解も記している。
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