ナイジェリア代表FWウマル・サディクが今季絶望の重傷を負ったレアル・ソシエダだが、代役の獲得は不可能となっている。
今夏の移籍市場の最終日、ソシエダ史上最高額の移籍金2000万ユーロ+インセンティブでアルメリアから加わったサディクだが、11日のラ・リーガ第5節ヘタフェ戦(1-2)で右足前十字じん帯を断裂。復帰までには6〜8カ月を要することになった。
ラ・リーガでは過去、長期離脱者が出た場合にはその代役を他クラブから獲得することができたが、バルセロナが契約解除金を支払いFWマルティン・ブライトバイテ(現エスパニョール)をレガネスから無理矢理引き抜いたことが問題視され、以降はフリーの選手の獲得しか認められなくなった。だが、そもそもソシエダのトップチーム登録者数は25人とすでに上限に達しており、フリーの選手でも代役獲得は不可能となっている。このためカタールW杯が開幕する11月中旬までは今の25人で戦い、同大会終了後に戦力の調整を行うことになりそうだ。
“今季ラ・リーガの衝撃”とされたサディクの長期離脱は、昨季から得点力が課題となっているソシエダにとってあまりに辛い出来事だが、アタッカーの数自体は揃っている。スペイン『ディアリオ・バスコ』は、ソシエダがFWアレクサンダー・セルロート、FWアリ・チョー、FWアンデル・バレネチェア、FWジョン・カリカブル、MF久保建英、さらには2021年夏にサディク同様前十字じん帯を断裂してから、まだ完全復活を果たしていないFWカルロス・フェルナンデス(10月に復帰予定)と、最前線で6選手を起用可能と記している。
ソシエダは以上の選手たちを起用して、W杯までの2カ月間に臨むラ・リーガの9試合、ヨーロッパリーグ5試合を切り抜けることになる。1月以降については、こちらも前十字じん帯断裂で長期離脱を強いられているエースのFWミケル・オヤルサバルが復帰予定となっており、選手層はさらに厚くなる。また『ディアリオ・バスコ』は、昨季レアル・ソシエダのBチームでサディク同様にラ・リーガ2部を戦い、11ゴールを決めた19歳カリカブルの本格ブレイクにも期待を寄せている(サディクは2部で18得点)。
昨季は、ボールを回すことができても点が取れないチームと指摘されていたソシエダ。サディクはその解決策になり得る選手とされていたが、彼が不在となり、果たしてそれでも点を取ることはできるのだろうか。
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