16日のEURO予選グループAキプロス対スペイン(1-3)で、スペインのスタメンにレアル・ソシエダの4選手が名を連ねた。じつに41年ぶりの快挙となる。
この試合のスペインのスタメンはGKダビド・ラジャ(アーセナル)、DFヘスス・ナバス(セビージャ)、ル・ノルマン(ソシエダ)、パウ・トーレス(アストン・ビラ)、ジルマルド(レヴァークーゼン)、MFガビ(バルセロナ)、スビメンディ(ソシエダ)、ミケル・メリーノ(ソシエダ)、FWラミン・ヤマル(バルセロナ)、ホセル(レアル・マドリード)、オヤルサバル(ソシエダ)で、最多5選手招集のソシエダはデビューがお預けとなったGKアレックス・レミーロ以外、全選手がピッチに立った。なおチームは5分にL・ヤマル、22分にオヤルサバル、28分にホセルがゴールを決めて勝利を果たしている。
スペインのスタメンにソシエダの4選手が名を連ねるのは、1982年6月5日に行われたスペイン・ワールドカップのイングランド戦以来41年ぶりの快挙。その試合ではアルコナーダ氏、ペリコ・アロンソ氏、ロペス・ウファルテ氏、サトルステギ氏がスタメンに名を連ね、またその数カ月前の親善試合スイス戦ではアルコナーダ氏、P・アロンソ氏、サモラ氏、L・ウファルテ氏、サトルステギ氏、ウラルデ氏と6選手が先発出場している。当時のソシエダは1980-81シーズン、1981-82シーズンにラ・リーガ2連覇を果たすなど、クラブ史上最高の黄金期を過ごしていた。
今回のキプロス戦で、ソシエダの面々はただ出場していただけでなかった。ル・ノルマンはハーフタイムに交代するまで手堅い守備を見せ、ビルドアップでも貢献。M・メリーノはL・ヤマルの先制点をアシストしただけでなく自らも惜しいシュートを放ち、またマンチェスター・シティMFロドリの代わりにアンカーを務めたスビメンディはゲームメイクのパスほか、要所要所で相手のラインを破る効果的なドリブルを仕掛けてポスト直撃のシュートを放った。さらにオヤルサバルは38分に筋肉系の怪我で交代を強いられたものの、その前にチームの2点目を記録している。
今回の41年ぶりの快挙を成し遂げたソシエダは、MFブライス・メンデスなどほかにも代表クラスの選手を揃えており、それは同クラブがまた新たな黄金期を迎えつつあることを示唆しているのかもしれない。そして……そんなソシエダの攻撃陣でも1〜2を争う輝きを放つMF久保建英は、もしスペイン人であれば彼らの代表に招集されるほどの選手ということとなり、そこからは日本フットボールの成長も感じさせてくれる。
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