レアル・ソシエダGKアレックス・レミーロが、MFダビド・シルバが引退した影響について語っている。
シルバは今季、ソシエダとともにチャンピオンズリーグ(CL)に挑戦するためにクラブとの契約を2024年まで延長。しかしプレシーズンに左足前十字じん帯を断裂したことで、現役を引退することを決断している。
スペイン『ラディオ・マルカ』とのインタビューに応じたソシエダの守護神レミーロは、FWミケル・オヤルサバルやMF久保建英らのプレーもあって、今のところはシルバ不在の影響をそこまで感じていないとコメント。だが、そのことを実感するときがシーズン中に訪れるとも予想している。
「僕たちがダビド・シルバを忘れたって? 僕たち彼について言及しないのはチームが良いプレーを見せているからだろう。おそらく、ダビドが動き回っていたピッチ中央のプレーは、彼がいた頃ほどには良くないかもしれない。それでもブライス・メンデスや、サイドから切り込んでくるタケ、偽9番として下がってくるオヤル(サバル)たちが中央で良いプレーを見せてくれていると思う。僕たちには彼らがいるんだ」
「ダビドみたいに重要だった存在が話題に挙がらないのは良いことだと思う。でも、すべては結果やパフォーマンス次第だ。どんなチームにだって調子を落とす時期がやって来る。そのときには、やっぱり彼がいないということが話されるんだろう。だって、ダビドは唯一無二の選手だったんだから。彼みたいな選手が再び現れるのは難しい」
レミーロはまた、ここ5試合で4得点を記録するなど、じん帯断裂の重傷から復活の兆しを見せるオヤルサバルについても言及。同選手のここ最近の変化が精神的なものなのかを問われ、次のように返答している。
「彼は別に頭のスイッチを入れたわけじゃない。ミケルはこれまでも、いつだって全力を尽くしてきたんだ。彼はまだ体がキレていないときの練習でも、どんなボールもあきらめようとしなかった」
「彼が必要としていたのは体の調子を取り戻すプロセスだった。感覚を取り戻せば、状況を逆転させられることは分かっていたんだ。観客も彼自身もね。別にメンタルや考え方を切り替えたわけじゃない。彼はどんなときにも、野心を全開にしている選手だからね」
レミーロはオヤルサバルの真摯に、激しく練習に取り組む姿勢をシルバの姿と重ねている。
「ミケルのほかのお手本としてはダビドが挙げられるね。その練習の姿勢はとんでもなかった。彼は最高の選手というだけでなく、すべてのボールを奪おうと試み、すべての若手をなぎ倒す勢いで、どんなゲームであっても負けることを嫌ったんだ」
「ミケルはダビドと同じタイプだ。今、僕たちのダビドはミケルなんだよ。僕たちは何があろうと彼についていきたいと思っている」
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