スペインフットボール連盟(RFEF)の規律委員会が、クラブの公式テレビチャンネル『レアル・マドリードTV』を用いて審判批判を行っているレアル・マドリードの審議を行うことが明らかとなった。訴えを起こしたセビージャが7日に発表している。
スペインの地上波でも放送される『レアル・マドリードTV』は今季、自チームの担当審判たちについて辛辣な批判を行ってきたが、それが審判や審判技術委員会(CTA)などに対して過度な重圧を与える行為と問題視する向きもあった。そしてセビージャはラ・リーガでレアル・マドリードと対戦する前、『レアル・マドリードTV』がその試合の主審イシドロ・ディアス・メラ・エスクデロス氏、VARのパブロ・ゴンサレス・フエルテス氏の批判を展開したことで、RFEFの規律委員会に訴えを行なった。
セビージャはその際、「セビージャは彼らの行いが、RFEFの全般規則や適応し得る限りの規範に違反するものかどうかを判断してもらうため、連盟に対して正式に訴えたいと思います」「クラブは審判団体のイメージに傷つけるために大々的に行うキャンペーンや振る舞いを強く非難します。それはスペイン・フットボールに大きな打撃を与え、競争の公正さに疑いをもたらすものです」との声明を発表していた。
RFEFの規律委員会はセビージャの一回目の訴えを退けたものの、同クラブが書面を書き直して再び訴えを行うと、これを受け入れらた。レアル・マドリードが競技の品位、スポーツ的振る舞い、審判に対する振る舞いなどを規定する規律条項の66、94、105、106条に抵触している可能性があるとのことだ。
ただし『レアル・マドリードTV』の放送が、表現の自由の範疇という指摘もあり、実際的に処罰が科される可能性があるのかは不透明だ。いずれにしてもセビージャとレアル・マドリードの関係は、これまで以上に冷え込むことが予想されている。
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