アトレティコ・デ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督が、同クラブからバルセロナにレンタル移籍中のFWジョアン・フェリックスについて語った。
シメオネ監督との確執も噂されながら、今夏レンタルでバルセロナに加わったJ・フェリックス。同選手はバルセロナ加入当初、アトレティコの守備的とも形容されるプレースタイルに最後まで自分が合わず、ポゼッションフットボールをクラブの哲学とする「バルセロナこそが理想的な場所」と強調し続けてきた。
スペイン『カデナ・セール』の番組“エル・ラルゲーロ”とのインタビューに応じたシメオネ監督は、J・フェリックスがアトレティコで成功を収められなかった理由について、問題は選手とクラブの「気質」が合致しなかったことにあると述べている。
「J・フェリックスがバルサ移籍後に繰り返した発言について？ それは彼本人に質問してくれ。確かにアトレティコの人々にとって気分の良い発言ではなかった。私たちの持つ気質は異なるものであり、それが理解できなければこのクラブにいるのは難しい。例えば私はアルゼンチン人だが、スペインではこの国に合わせた生活をする必要がある」
「J・フェリックスがアトレティコで成功しなかったのは、彼の姿勢が原因？ それは公平な考え方ではない。彼は自分が望むように力を発揮できなかったんだ。可能な限りを尽くしたが、結局はできなかったということなんだよ」
「今の彼は良い感じのようだね。ボールは失ったあとにはすぐ奪い返そうとするし、より活発に攻撃を仕掛けている。彼はいつだって才能あふれる選手だったが、しかし後方に走ることを苦手としていた」
「彼の未来について？ もしバルセロナに残るならばアトレティコは大切な収入を手にすることができ、もし復帰するならば成長を果たして戻ってくることになる。どちらにしても、私たちにとって素晴らしいことだ」
シメオネ監督はその一方で、今季のアトレティコがより攻撃的なフットボールで勢いを見せているためか、それともバルセロナのプレーが質が低下しているためか、J・フェリックスの過去の発言が説得力を失いつつあるとも指摘した。
「プレースタイルの見方は人それぞれだ。彼がバルセロナでプレーして、攻撃的で幸せだと言うならば、それは正解なのだろう。人間は幸せだと思える場所にいなくてはならない」
「ただ彼の発言は、ラ・リーガが開幕する前のものだったはずだ。今は違うことを言うかもしれないね」
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