3日のラ・リーガ第12節、アトレティコ・デ・マドリードは敵地エスタディオ・グラン・カナリアでのラス・パルマス戦に臨む。前日会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、ここ最近報じられている契約延長について語ることはせず、この一戦に集中していることを強調した。
2024年まで結ぶアトレティコとの契約を3年間延長する見込みと報じられたシメオネ監督。この会見ではやはりその報道に関しての質問が集中したが、アルゼンチン人指揮官は妹のナタリア女史が行っている延長交渉には気を取られておらず、ラス・パルマスのことだけに焦点を合わせているようだ。
「現時点で何も話すことはない。私の頭にはラス・パルマスとの試合しか存在しないのだから。ラス・パルマスはリスクを承知の上で攻撃的スタイルを実践する監督が率いている。とても難しい一戦になるだろう」
「私が考えていることはラス・パルマス戦のことだけだ。その試合で私たちが何をすべきなのか……。それだけが唯一重要なことなんだよ」
アトレティコは第4節セビージャ戦を未消化ながらも、首位レアル・マドリー、2位ジローナと勝ち点3差で3位に位置。この試合に勝利すれば、得失点差で暫定首位に立つことができる。だがシメオネ監督は、現時点での順位に関しても興味を持っていない様子だ。
「そうしたことは私たちの頭にない。頭にあるのは良いプレーを見せる対戦相手のことだけだ。彼らは勇敢で、リスクを背負って良いプレーを見せる。GKを前目に配置して、CBもビルドアップに積極的に関与する、私が好ましいと思えるチームだ。長い時間ボールを保持しようと試みるだろうね。私たちはこちらが打撃を与えられる状況をつくり出さなくてはならない」
昨季前半戦のアトレティコは、チャンピオンズリーグのグループステージで敗退し、ラ・リーガでも苦戦してシメオネ監督の辞任および解任が噂された。だがカタール・ワールドカップ後から調子を上げた同チームは、今季もその勢いを継続しており、何かしらのタイトル獲得が期待されている。
しかし常に全精力を傾けて仕事に取り組むシメオネ監督は、状況が好転したことについて何か変化を起こしたわけではなく、運の要素が大きかったと説く。
「1年間で個人と仕事の状況は変化することもある。リアクションを取るため、そうしたことに備えることだって必要だろう」
「ただ、私の人生は何も変わっていない。私たちは良いリアクションを見せたが、しかし毎シーズン自分の身に起こる以上のことがあったわけではないんだ。そこにあったのは運だろう。人々が私たちについてきてくれたし、だからワールドカップ後に状況が変わっていったんだよ」
シメオネ監督はまた、FWアントワーヌ・グリーズマンがバロンドールのランキングで21位となったことにも言及。アトレティコのエースは昨季ラ・リーガで15得点16アシストを記録し、なおかつフランス代表のワールドカップ決勝進出に貢献したものの、順位は振るわなかった。
「私はアントワーヌの成長に携わる一人であり、何を言っても彼に対して抱える愛情のためと思われるだろう」
「彼は並外れた選手であり、それを何年も、とりわけ昨季に示していた。しかし、その評価は一人ひとりに任せるよ。ここで何を言っても、何も変わることはないのだからね」
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