スペインの名門クラブ、バレンシアに黄色信号が灯った。暫定ではあるがラ・リーガの降格圏18位まで順位を下げている。
9日に行われたラ・リーガ第21節カディス対ジローナは、6分にMFゴンサロ・エスカランテ、34分にFWセルジ・グアルディオラとこの冬の新加入選手たちがゴールを決めたカディスが勝利。カディスは勝ち点を22として順位を15位に上げ、そして勝ち点20のバレンシアが降格圏18位に位置することになった。
バレンシアは先に、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が補強要請にクラブが応じなかったことで契約を解消。これまでも暫定監督を務めてきたクラブスタッフのボロ氏が今季終了までチームを率いることになったが、レアル・マドリー戦(0-2)、ジローナ戦(0-1)と連敗を喫して同氏は「私にこれ以上はできない」と音を上げるような発言していた。クラブの財政問題で補強がままならず、監督人事もおざなりと、ピーター・リム氏がオーナーを務めるバレンシアはこれまで以上の不安定さを見せている。
バレンシアが降格圏に位置するのは2020-21シーズンのラ・リーガ第17節以来のこと。ここ3カ月間でわずか1勝(12試合1勝4分け7敗)しか挙げていないスペイン屈指の名門は11日、本拠地メスタージャにアトレティック・クラブを迎えるが、ここで敗戦すれば2部降格が現実味を増すことになる。ちなみにリム氏たちの退陣を求め続けているサポーターはその試合で、抗議のために19分まではスタジアムに入らないことを決定している(スタジアムに到着するチームバスについては大勢で迎える予定)。
なおミゲル・アンヘル・コロナSD(スポーツディレクター)は、ボロ監督率いるチームの連敗を受け、ルベン・バラハ氏やビセンテ・モレノ氏を招へいできるか可能性を探り始めているという。
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