レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールに対するファウル数が異常なまでに膨れ上がっている。
テクニカルかつスピードあふれるドリブルを最大の武器とするヴィニシウスだが、対戦する選手たちはその対策を確立している。すなわち挑発や厳しいタックルで彼の動揺を誘い、集中力を低下させることだ。とはいえ、彼が受けるファウル数はあまりに多くなっている。
ヴィニシウスの今季ラ・リーガでの被ファウル数は79回だが、これはパリ・サンジェルマンFWネイマールの59回を上回り欧州ダントツで1位となる。また5日のラ・リーガ第20節、敵地ソン・モッシュでのマジョルカ戦では10回のファウルを受けたが、これは『Opta』が試合の統計を取るようになって以降、ラ・リーガの最多記録を更新する数字だった。
ヴィニシウスがファウルを受ける数は凄まじい勢いで増加している。デビューシーズンの被ファウル数は21回だったが、今季はまだ20節の段階で79回に。昨季の被ファウル数は76回で、こちらの数字もすでに上回った。とりわけ、ボールを持つ度に辛辣なブーイングも浴びせられるアウェー戦で、ヴィニシウスは“狩り”に遭い、その影響は直接的に成績に反映されている。アトレティコ・デ・マドリード、ヘタフェ、エルチェ、ラージョ、バジャドリー、ビジャレアル、アトレティック・ビルバオ、マジョルカ戦と、アウェーここ8試合の成績は0得点0アシストだ。
スペイン『マルカ』によれば、レアル・マドリードはこうした状況を憂慮している様子。ラ・リーガの審判がヴィニシウスにタックルを仕掛ける選手たちに対して、厳しい態度で接していないことも指摘しているという。ちなみにヴィニシウスの今季チャンピオンズリーグでの被ファウル数は11回で、40分に1回ファウルを受けている計算。ラ・リーガでは22分に1回だ。
なおDFナチョ・フェルナンデスはマジョルカ戦直後、ヴィニシウスがラ・リーガで不当な扱いを受けていることを主張。「ヴィニシウスの件いついては、誰の恩恵にもならない雰囲気がつくり上げられている。ヴィニシウスにとってもフットボールにとっても観客にとってもね。若者が何も分からずにいじめられているんだよ」と語った。またカルロ・アンチェロッティ監督は「ヴィニシウスに非はない。彼はただフットボールをプレーしたいだけなんだ」と絶対的に擁護する姿勢を貫いている。
果たして、この問題に解決策はあるのだろうか。
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