4日のラ・リーガ第12節、バルセロナは敵地レアレ・アレナでのレアル・ソシエダ戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、公式戦ここ9試合7勝1分け1敗で終えるなど勢いのあるソシエダに対して警戒感を表し、この一戦を「高レベルのテスト」と形容している。
「私たちは高レベルのテストを控えているんだよ。彼らはチャンピオンズリーグレベルのチームだ。守備、攻撃、インテンシティーと素晴らしいプレーを実現しているね」
「イマノルは高クラスの、最高の監督の一人であり、彼に率いられるチームは素晴らしい形でフットボールをプレーする。一方の私たちは、レアル・マドリードに敗れた後、練習で一歩を踏み出している。チームはリアクションを見せなくてはならない」
前節のクラシコに1-2で敗れた直後、MFイルカイ・ギュンドアンは『La Liga TV』に対して「ロッカールームから出てきたばかりだが、僕は皆の怒りや失望している様子を見たかった。これが問題の一部なんだよ」「負けたときにはもっと感情を表すべきだ」と、チームメートの気持ちが足りないことを指摘。ドイツ代表MFのこの発言は、好意的に受け止める声があった一方、クラブ内ではチームの問題はチームの中で解決するという内規に抵触していると問題視する声もあがっていたとされる。
このためにギュンドアンはクラシコ後の初練習で、あの発言が明確な誰かを指していたわけではなかったこと、自分自身があの敗戦に大きな怒りを感じていたことを伝えるなど、コーチングスタッフやチームメートに釈明を行なったと報じられている。チャビ監督はこの件について、DFBポカールで3部チームに敗れたバイエルン・ミュンヘンのMFトーマス・ミュラーもチームメートに苦言を呈していたことを引き合いに出して、スペインおよびカタルーニャ地方とドイツの文化が異なっているとの見解を示した。
「ギュンドは私たちが内に秘めている怒りを表現した。彼は私からも言えたことを口にしたんだ。それは彼の文化が私たちのものと違うからだよ。少し前にはバイエルンのミュラーもそういった批判をしていたね……。つまり、これは文化的なものということになる。ロッカールームで、何も問題は生じていない」
「満足するということはバルサのDNAに存在しない。私たちは極上のプレーを見せるため、勝利をつかむためにここにいるんだ。彼の言葉は論争を巻き起こすような内容ではなかった。私たちは彼に同意しているよ。私たちはミスによって、集中力を欠いたためにクラシコで敗れた。私たちはギュンドと考えをともにしているよ。ロッカールームに不和は存在しないし、彼もその考えを説明してくれた」
チャビ監督はまた、ソシエダ、ひいては今季ラ・リーガを代表する選手の一人となったバルセロナ下部組織出身選手、MF久保建英についても触れている。
「彼はレアル・ソシエダで最たる違いを生み出している選手の一人だ。内に切れ込んでゴールを決め、アシストをする……。彼に1対1の状況を許することがあってはならない。非常に高レベルな選手だよ」
「彼がなぜバルセロナに復帰しなかったのか? 私はその当時、クラブにいなかった。このクラブの外でブレイクする選手もいるが……何が起こったのか、自分には分からないよ」
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