30日のラ・リーガ第30節、バルセロナはホームでのラス・パルマス戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、元バルセロナの選手で、元バルセロナB指揮官でもあるガルシア・ピミエンタ監督率いるラス・パルマスに対して、警戒感を表している。
「ラ・リーガが再開する。幸運にもすべての選手たちが良い状態で戻ってきたね。今回の対戦相手は個性を持った、素晴らしいフットボールを見せるチームだ。ピミエンタの私たちのDNAを持った監督で、その仕事ぶりはじつに素晴らしい。彼らからボールを奪うことは難しく、厳しい試合を強いられるだろうね」
チャビ監督はまた、国際親善試合スペイン対ブラジル(3-3)で好パフォーマンスを見せ、レアル・マドリード本拠地サンティアゴ・ベルナベウの観客から喝采を受けた16歳FWラミン・ヤマルについても言及している。
「彼は落ち着いている。とても控えめで、起こったことをうまく飲み込める若者だ。成熟していて謙虚だね」
「彼は他と異なった選手だ。このフットボールの世界で、世界レベルで一時代を築くだろう。彼が代表で見せたレベルを楽しんでいければ素晴らしい」
チャビ監督はヤマルのほか17歳DFパウ・クバルシも、フットボールの次代を担う存在と語っている。
「彼らは現在のレベルのまま進み続けなければならない。バルサはフットボールの世界において、最もステップアップができる場所だ。彼らの挑戦は、フットボールのエリート界で長い時間、今の調子を維持し続けることにある。」
「彼らこのクラブ、ひいてはフットボール界全体で一時代をつくり出せるはずだ」
デコSD(スポーツディレクター)らはチャビ監督が来季もチームを率いることを希望しているが、指揮官本人の今季限りで退任する意思は変わっていないようだ。
「私に続けてほしいと言ってくれる会長、デコら、すべての人たちに感謝をするよ。しかし、私の心境に変化はない。(退任が)クラブにとって最善だと考えている」
チャビ監督は先に、2人の記者に対して訴えを起こした。その内一人は『エル・パイス』や『カデナ・セール』で活動するマヌエル・ハボイス氏で、『エル・パイス』で執筆したあるコラムの後に、チャビ監督本人から「とてもしみったれた」態度で非難するメッセージが届いたと『カデナ・セール』について発言。だがチャビ監督は同記者を知らず、メッセージも送っていないという。また、もう一人は『アスTV』などで活動するハビ・ミゲル氏で、チャビ監督が情報の漏洩元を探るため、チームの面々にスマートフォンなどの機器の提出を求めたと報じていた。
「批判は理解できるが、どこまでしていいのか、ということだ。虚偽の情報には我慢できない。『もう十分だ』と言うときが訪れたんだよ。その二つの報道はあまりに深刻だった。『いい加減にしろ』と言うタイミングだったんだ」
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