女子シングルスで世界ランキング50位の大坂なおみは、ロッド・レーバー・アリーナで行われた初戦で同58位のキャロリン・ガルシア(フランス)と対戦した。ガルシアとは奇しくも2024年大会の1回戦で、同じくロッド・レーバー・アリーナで対戦。当時は大坂がストレートで敗れた。
それでも、今回の試合を制したのは大坂だった。第1セットは力強いサーブから主導権を握り6-3。第2セットはファーストサーブの確率が29パーセントと苦しみ、3-6で奪われる。最終第3セットは勝負どころでポイントを落とさず、第3ゲームをブレークして流れに乗る。そのまま第9ゲームで2度目のブレークを奪って6-3。2019年、2021年に次ぐ3度目の頂点に向け、見事に昨年のリベンジを果たした。2回戦の対戦相手はカロリーナ・ムチョバ(チェコ/21位)に決定している。
そのほかの女子シングルス1回戦では、世界ランキング2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)、同3位のココ・ガウフ(アメリカ)らが順当に2回戦へ。同143位の日比野菜緒は同19位のマルタ・コスチュク(ウクライナ)から第1セットを奪ったものの、逆転で敗れた。
男子シングルスは世界ランキング1位で前回大会王者のヤニック・シナー(イタリア)、同2位のカルロス・アルカラス(スペイン)がストレートで初戦を突破。全豪オープン10勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/7位)は同107位のニシェッシュ・バサバレディ(アメリカ)に第1セットを奪われる幕開けとなったが、逆転で19歳の成長株を下した。
同65位の西岡良仁は同237位のアジズ・ドゥガズ(チュニジア)にセットカウント3-1で勝利した。2回戦ではアルカラスとの対戦が決定。自身のXで「個人的にも好きな選手でめっちゃ動画を観てるので色んな分析をして出来る限りを尽くしてきたいです」と意気込んだ。
一方で、同12位のステファノス・チチパス(ギリシャ)は同42位のアレックス・ミケルセン(アメリカ)に黒星。2023年のファイナリストでもあるチチパスが1回戦で姿を消すこととなった。