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小田凱人「伸びかけていた鼻が折れたという感じ」…最大のライバルに敗れ連覇ならず|全豪オープン車いすテニス

小田凱人「伸びかけていた鼻が折れたという感じ」…最大のライバルに敗れ連覇ならず|全豪オープン車いすテニス(C)Getty Images
全豪オープン連覇を目指す車いすテニスプレーヤー、小田凱人。1月25日に行われた男子シングルス決勝で、世界ランキング2位のアルフィー・ヒューエットと対戦した。

全豪オープンテニス2025、車いすテニス男子シングルス決勝。小田凱人とアルフィー・ヒューエットの激闘はセットカウント0-2でヒューエットに軍配が上がった。大会連覇を逃した小田は“久しぶりの敗戦”の意味を噛み締めながら言葉を絞り出した。

「伸びかけていた鼻が折れたという感じで、うん……そういうことなんだと思います。『もっと頑張れ』という意味なのかなと」

ファイナルの空気感は、1回戦からの3試合とはまったく違った。

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舞台は準決勝と同じ5000人収容の「KIAアリーナ」。ファイナリストの両者が入場した16時14分には、ついさっきまで行われていた車いすテニス女子シングルス決勝と上地結衣の優勝セレモニーの余韻が残っていた。この日、同会場では3つの決勝戦が組まれており、時間の経過とともに観客の数も増えていった。

両者の入場は16時14分。コイントスののちに5分間のウォームアップが始まった。過去9度のグラウンドスラム制覇を誇り、パラリンピック・パリ大会でも小田と互角の大激闘を演じたヒューエットは、その球筋を見ればこれまでの相手とは格が違うことがはっきりとわかる。パラリンピック・パリ大会を含めて小田が5連勝中だが、直近3試合はすべてファイナルセットでの決着となっており、実力伯仲のパワーバランスがわかる。

16時24分、ヒューエットのサーブで試合が始まった。

序盤は互いにサービスゲームをキープ。試合が動き始めたのは3-4で迎えた第8ゲームからだった。小田のサービスをヒューエットがブレイクすると、続く第8ゲームは小田が2本連続のリターンエースでブレイクし4-5とした。
迎えた第10ゲーム、強烈なバックハンドウィナーで最初のポイントを奪った小田は会心のガッツポーズで会場を沸かせた。完全に流れを掴んだかに見えたが、その後のファーストサーブが決まらず、ミスが続いてこのセットをヒューエットに奪われた。セットを失ったのは今大会初めてのことだ。

セット間のブレイクタイム。ヒューエットはコートに残り、スタンドに座るコーチと言葉をかわした。小田は一度バックステージに下がり、第2セットの開始直前にいつもどおりの冷静な表情でコートに戻ってきた。第1セットのデータを見るとアンフォーストエラー(自分に原因があるミス)が「17」とこれまでの3試合に比べて圧倒的に多かった。なんとかそこを修正しなければならない。

しかし迎えた第2セットは、ヒューエットのメンタルの強さとショットの正確さが際立った。小田は第4、第5、第6、第7といずれのゲームでも“きっかけ”となり得る素晴らしいショットでポイントを奪ったが、それでも流れを変えられないほどこの日のヒューエットは集中力を切らさなかった。

準決勝後、ヒューエットとの対戦を展望する小田の言葉が思い出される。

「アルフィーは少し気が短いところがあって。特に、試合の後半になるとそれが球質に表れるので。その我慢比べにはだいたい僕が勝っているので、今回も勝ちたい」

本調子を取り戻せないもどかしさと向き合いながら、小田も我慢のテニスを続けた。2-5で迎えた第8ゲームはサービスエースで雄叫び。続く第9ゲームは0-30からの大逆転でブレイクして4-5と迫り、スタンドからは「Let's Go TOKITO!!」の大歓声が飛んだ。

しかし、第10ゲームはヒューエットの素晴らしいリターンエースが決まって万事休す。最後の最後まで、“小田凱人のテニス”を見せることはできなかった。

「今日は本当に、自分のベストが出せなかったという感じで……。徐々にエンジンをかけていって、気持ちも少しずつ上っていったんですけど。もっと早くできればよかった」

悔しさを噛み締め、それを押し殺しながらそう話した。負けたからといって小田凱人のスタイルが変わるわけじゃない。だから負けたことが特別な「刺激になるとは思わない」が、心の中にある勝ちたい、強くなりたいという気持ちにブーストがかかることは間違いない。

ヒューエットの試合後の言葉が、それを保証する。

「決勝でトキトに勝つのは不可能なことのように思えた。だからこのトロフィーを手にすることができてとても幸せだし、感動でいっぱいだ」

「トキトがツアーに参加してくれたことで、僕らはみんな強くなった。そうならざるを得なかったからね。そうでなければ、彼が圧倒してしまうよ」

「僕は挑戦を受けなければならないし、その時のために限界まで自分を追い込まれなければならない。トキトとの関係は素晴らしいよ。彼が僕を追い込んでくれることを嬉しく思うし、僕も彼を追い込む。きっと彼も、同じことを言うんじゃないかな」

ダブルスでも準決勝敗退に終わったことで、小田凱人の全豪オープン2025は無冠のまま終わった。もっとも、シーズンはまだ始まったばかりだ。次の挑戦が楽しみでならない。

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『Google Pixel 9 Pro』のここがすごい!

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(4)毎日の「???」を次々に解決する「かこって検索」が便利!

小田凱人といえば『Google Pixel を使っています』のコマーシャルですっかりおなじみ。せっかく彼を取材をさせてもらうのだから、この機会に「僕の名前は細江克弥。 Google Pixel を使って……みたいです」と冗談半分でお願いしたところ、なんとあっさり「OK」とのこと。ありがとう Google さん。そのお礼に、初めて使ってみて気づいたことを紹介させてください。

今回は「その4」。「かこって検索」という機能について紹介します。

私は主にスポーツを扱う編集者&ライターとしてかれこれ20年以上も仕事をしてきましたが、最も得意とするサッカーでも、その他のスポーツでもまだまだ“わからないことだらけ”なのです。「仕事の大半は調べもの」って感覚、社会人の皆さんならわかりますよね? で、調べれば調べるほど、どんどん楽しくなって、もっと調べたくなって……。

そんな興味を満たしてくれるのが「かこって検索」。SNSをチェックしたり、記事を読んだり、そんな時に出てくる「これなに?」を指でなぞって「◯」でで囲むだけで、ドドドと検索結果が出てくる。視覚的かつ直感的だし、スピーディーにどんどん深堀りできるから調べるのが楽しくなる。これはめちゃくちゃ“使える機能”だとわかりました。

小田選手に聞いたところ「大好きなヒップホップアーティストが着ているものをチェックするのに便利」と言っていて、なるほどと感心しました。好きなアーティストの動画を観ていて、そのシャツカッコいいなあ〜と思ったらかこって検索。確かに、めちゃくちゃ使える気がします。

というわけで、全豪オープン取材中の今も「かこって検索」を使いまくり。車いすテニスについても、全豪オープンについても、メルボルンの街についても、楽しめば楽しむほど博識になれるなんて最高じゃないですか!