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【コラム&動画】アジアカップは準々決勝敗退、それでも若手の急成長がありバスケ日本代表には『飛躍の夏』に|FIBAアジアカップ2022

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【コラム&動画】アジアカップは準々決勝敗退、それでも若手の急成長がありバスケ日本代表には『飛躍の夏』に|FIBAアジアカップ2022(C)Getty Images
【バスケットボール日本代表 動画&コラム】21日に行われたFIBAアジアカップ2022の準々決勝、日本はオーストラリアに85-99で敗れた。
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派手な3ポイントシュート攻勢の一方で守備に課題

アジアカップ準々決勝のオーストラリア戦。世界3位の強豪に対し、2日前の試合で渡邊雄太が右足首を捻挫して欠場となった日本代表に勝ち目は薄かった。先制された直後に富樫勇樹が3ポイントシュートを決め返すものの、そこから4分半は得点が生まれずに3-15と一気に突き放される。結果として日本はここから一度も追いつくことができなかった。

85-99での敗戦となったものの、最悪の立ち上がりを除けば日本の健闘は目立った。渡邊不在となった先発5人がスタートでつまづいた後、河村勇輝のアシストから井上宗一郎が3ポイントシュートをヒットさせて久々の得点を奪うと、富永啓生の3ポイントシュート、吉井裕鷹のインサイドと得点が続く。

しかし、オフェンスは活性化しても、守備の難は解消しなかった。第1クォーターを終えて22-33と、若手中心のセカンドユニットが活躍し始めても点差は縮まっていない。オーストラリアは2点シュートが11本中6本成功、3点シュートが10本中6本成功といずれも高確率で、12本のフィールドゴール成功のうち9本にアシストが付いた。高さやフィジカルで強引に攻めていたのなら、こうはならない。日本のディフェンスが機能せず、オーストラリアにイージーなチャンスを与え続けた結果が33失点だった。

今の日本代表はチームとしてディフェンス戦術が整備されたとは言えない段階。個々がハードワークはしているが、ただ頑張るだけではないディフェンスの仕掛けが欲しいところ。ただ、これは今後のチームの課題だ。

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渡邊雄太がケガで欠場の日本、攻守に決め手を欠く

34-49と15点ビハインドで迎えた後半、相手の3ポイントシュートがリングに嫌われる一方で富樫が連続で決め、交代で入った河村が井上に富永にと3ポイントシュートをアシストして日本の時間帯が来たように思えたが、やはりディフェンスが締まらず、ペースが上がって点の取り合いになるだけで点差は思うように縮められない。

前半はオーストラリアにセカンドチャンスポイント15点を奪われ、これがそのまま点差になっていたが、第3クォーターはセカンドチャンスポイントがゼロだったにもかかわらず26失点と、結果として点差がさらに開いた。オーストラリアは3ポイントシュートが入らない時間帯に、ソン・メイカーが強引に放つタフショットを次々と決めて、得点のペースを落とさなかった。「日本にも渡邊がいれば……」と思わざるを得ない展開だった。

第3クォーターを終えて54-75。ほぼ勝敗は決していたが、日本は最後まであきらめずにハードワークを続けた。渡邊に代わって先発に据えられたが攻守に結果を出せていなかった張本天傑が、思い切ったアタックから豪快なダンクを叩き込んだのを皮切りに、富樫の連発、富永、須田侑太郎と3ポイントシュート連続成功で14-5のランと猛追した。

ソン・メイカーにダンクを許すなどディフェンスは相変わらずピリッとしなかったが、絶好調のオフェンスマシーン富永が外だけでなく相手の裏を突くドライブからの得点も決め始め、同じく好調の井上も迷わず放つ3ポイントシュートを沈めていく。残り4分で81-90と、ついに点差を1桁へと縮めた。

試合終盤は河村がボールプッシュ役で、シュート好調の富樫と富永を同時起用するラインナップで勝負をかけるも、オーストラリアは崩れず。この試合で21得点を挙げたソン・メイカーが日本の弱点を攻めてフリースローで得点を繋ぎ、6本中5本成功と日本の3ポイントシュート攻勢に抗ったリース・ヴァーグも勝負どころで3ポイントシュートをねじ込む勝負強さを見せた。

富永、河村、井上など、若手の台頭が目立つ大会に

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あくまで限られた時間帯ではあるが、オーストラリアを脅かすパフォーマンスを見せることができたものの、最終スコアは85-99で準々決勝敗退。韓国に敗れて準々決勝に進めなかった5年前の前回大会から1つ勝ちを積み上げた形で、進捗は遅いと言わざるを得ないが、若い選手の台頭が目立った今大会は収穫のあるものとなった。

東京オリンピックを終えてトム・ホーバスが男子日本代表のヘッドコーチに就任してから、トランジションと3ポイントシュートを軸とするバスケに舵を切ったものの、このスタイルに選手がなかなかフィットせず、若手を抜擢するも経験不足が目についた。しかし今大会では若い選手たちが従来の代表の主力と遜色ないレベルへと急成長した。

試合後の会見でホーバスは、ゲームハイの33得点を挙げた富永について「熱くなるとすごい力を発揮しますが、まだ波がある」と課題を挙げながらも、「経験を積むことで解消されるので楽しみです」と締めた。富永に限らず、どの選手も大きなステップアップを遂げたが、同時にまだまだ課題も多くて伸びしろは大きい。それはホーバスの日本代表自体にも言えることで、女子日本代表がそうだったように苦しい時間帯にディフェンスとリバウンドで踏みとどまれるようになれば、本当の意味でオーストラリアも脅かすチームになれるはずだ。

試合をこなすごとに成長してきたチームだけに、準決勝と決勝もしくは3位決定戦を経験することなく大会を去るのは残念だが、来月にはワールドカップ予選が控えており、代表活動はまだ続く。『飛躍の夏』はまだ終わらない。

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