バスケットボール日本代表は29日、FIBAバスケワールドカップ2023グループE第3戦でオーストラリア代表と対戦する。前日練習後、日本代表の河村勇輝が意気込みを語った。
27日に行われた第2戦のフィンランド戦では、格上相手ながらに第4クォーターに逆転し98-88で勝利。世界大会では17年ぶりとなる歴史的な1勝を手にした。一夜明け、河村は「チームの雰囲気はいい」と手応え十分。さらに中1日での連戦については「どの国も同じなか、これを乗り切ってこそ本当の強さ。中1日での試合は難しいが、ナイトゲームなのでしっかりと寝ること。昨日のようなビッグゲームをすると興奮して寝れなくなることもあるが、昼寝もしながら体を調整できれば」と休息がポイントになりそうだ。
29日に行われるオーストラリア戦は、日本にとっても最も重要な試合になる。今回のW杯は2024年のパリオリンピックへの出場権がかかる大事な大会。今大会でアジア最上位のチームには自動的にパリオリンピックへの出場権が与えられる。各グループとも2試合を終えた時点で、1勝1敗の日本がアジア最高位。フィリピン、ヨルダン、イラン、中国、レバノンの5カ国は2連敗を喫しており、日本はオーストラリア戦で勝利すると出場権をほぼ確定できる。
河村は「他力本願ではないですが、他のアジアのチームの結果も視野に入れている。明日勝てばほぼ決まる状況。モチベーションも高い。いい雰囲気」とコメント。FIBAランク3位の強豪相手にいい雰囲気で試合に臨めそうだ。
オーストラリアの印象については「フィンランドとは違いドイツに近い。出てくる選手全員がスコアできるチーム」のようで「1対1ではなく5対5でどれだけ組織として準備してきたことを出せるかという戦いになる。個々との戦いになると厳しいが、組織だと勝てると信じている。フィンランドにそういうバスケができたことは収穫」とフィンランド戦の勝利に手応えを感じているようだ。
そのなかでポイントは「積極性」だという。「誰が出ても積極的にプレーすること。相手にリードされる展開が続いていくと厳しい戦いになる。前半から自分たちのバスケをしてリードする。そのために積極性が大事」と、前半からアグレッシブな戦いを仕掛けていくことが勝利へのポイントと見ているようだ。
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