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バスケットボール

【コラム】国際強化試合3連戦、馬場雄大が川真田紘也が『本番想定』で力強いパフォーマンスを見せる|FIBAバスケワールドカップ2023

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【コラム】国際強化試合3連戦、馬場雄大が川真田紘也が『本番想定』で力強いパフォーマンスを見せる|FIBAバスケワールドカップ2023(C)JBA
【バスケットボール・コラム】SoftBank CUP 2023 東京大会で日本代表はアンゴラ代表に75-65で勝利した。
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“本番想定”のスタートから“テスト”の選手起用へ

ワールドカップ開幕を翌週に控え、バスケットボール日本代表は今週、東京の有明アリーナにワールドカップ出場3チームを招いての国際強化試合を行う。8月15日にはその初戦、アンゴラ代表との試合が行われ、75-65の逆転勝利を収めた。

これまでもテストマッチは数多く行ってきたが、今回からはNBAプレーヤーの渡邊雄太と、ケガ明けのジョシュ・ホーキンソンが、河村勇輝と富永啓生、吉井裕鷹とともに先発ラインナップに入る『本番想定』での試合となった。ティップオフ直後から富永が思い切りの良い3ポイントシュートを沈め、渡邊が相手のディフェンスの甘さを見逃さずにドライブからの得点を奪うなど、速い展開から個人能力を生かす攻めで9-2と先行する。

ただ、先発の顔ぶれは『本番想定』であっても、選手起用はテストの意味合いが濃く、早々に選手を入れ替えていく。試合開始から数分のオフェンスが上手くいったことで意識が前に向きすぎて攻守のバランスが崩れ、フィジカルに優れる相手にパワーで押し切られての失点が続き、12-13と逆転を許したあとはビハインドを背負う展開が続いた。

FIBAランクでは日本の36位に対しアンゴラは41位と、ワールドカップに出場するチームの中では最も弱い部類に入るチームが相手で、ホームの利も含めれば快勝したい試合。それでもアンゴラを率いるペップ・クラロスは秋田ノーザンハピネッツやライジングゼファー福岡のヘッドコーチを務めて日本のバスケを熟知しており、Bリーグで指揮したチームがそうであったように、ディフェンスに重点を置いてフィジカルでガンガン当たってくるバスケを展開する。これに日本は苦しみ、さらに第2クォーター終盤には激しい肉弾戦で倒れた渡邊雄太が足首を捻挫するアクシデントが起きた。

渡邊は重傷ではなかったものの、その後は大事を取ってプレーせず。いろんな選手を組み合わせて連携を確認したかったが、最重要プレーヤーである渡邊が12分の出場に留まり、ケガ明けのホーキンソンも14分半しかプレーせず。多くの選手を矢継ぎ早にコートに送り出し、常に全力で動けるようにするタイムシェアの徹底がトム・ホーバスのやり方ではあるが、この強化試合での連係面でのテストの意味合いは薄れてしまった。

成功率40%を超えた富永啓生の3ポイント

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それでも、アクシデントがありながらも収穫はあった。一つはホーバスのバスケで生命線となる3ポイントシュートで、日本が放ったシュート総数の60本のうち、実に41本が3ポイントシュートだった。相手のディフェンスを崩せないまま放つタフショットもあったが、それ以上にチームで連携してシュートチャンスを作り出す動きが狙い通りにいくシーンが多数あった。

富永は21分のプレーで14本の3ポイントシュートを放ち、6本を成功させている。ショットクロックが残りわずかな状況で振り向きざまに放つ、あるいはコーナーの最も奥まで追い詰められながら強引に打ち切って放つ3ポイントシュートをねじ込み、観客を沸かしたが、それよりもチームで作ったノーマークのキャッチ&シュート、決めるべきチャンスを確実に決めていくシュート力を確認できたことは大きな収穫となる。

アンゴラ代表がそうだったように、高さとフィジカルで日本を上回る相手に、スピードと組織力、駆け引きで上回って3ポイントシュートを決めていく。そこで生まれる爆発力は、日本が勝ち切るために欠かせない要素となる。3ポイントシュートはチーム全体で41本放って11本成功、富永の成功率は40%を超えたが、他の選手による成功率はかなり低いため改善点となるが、まずはチームでチャンスを作り、41本もの3ポイントシュートを打ち切ったことが収穫だ。

積極性を見せた馬場雄大と真っ向勝負で立ち向かった川真田紘也

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もう一つは何人かの選手がアグレッシブで勇敢な戦いぶりを見せたことだ。馬場雄大は17分の出場で10得点を記録。アメリカ挑戦を続けるも結果が出ていない馬場は自分のプレーを少々見失っているようで、これまでの試合でも本来の持ち味である積極性を出せていなかった。それがこの試合では、アンゴラの激しく当たりに一歩も引かず、むしろ積極果敢に立ち向かう闘志を見せた。

クラロスの率いるチームがBリーグでそうであるように、アンゴラも激しさを前面に押し出す分、試合終盤には足が動かなくなる。後半にアンゴラにその傾向が出始めると、馬場のアグレッシブな姿勢はより目立つようになった。

最初の一歩に鋭さの消えたアンゴラに対して、馬場はアタックで一歩先んじるようになる。こうしてアンゴラはファウルを連発して、馬場は10本のフリースローを獲得した。3ポイントシュートは大量得点が見込める代わりに不確実性があるが、それとは対照的に1点ずつ着実に加算していくフリースローを馬場がコンスタントに獲得することは、日本代表のオフェンスに安定感をもたらす。

本来の積極性を取り戻した馬場は、運動能力の高さでも、フィニッシュに行くスキルの高さでも、やはり日本代表に欠かせない戦力であることをあらためて証明してみせた。

また、アンゴラのパワフルなプレーに真っ向勝負で立ち向かったのが吉井裕鷹であり、川真田紘也だった。吉井は26分、川真田は25分と、この2人だけがプレータイム20分超え。日本代表がワールドカップ本番で戦うドイツ、フィンランド、オーストラリアはフィジカルだけでなくスキルも組織力もある相手だが、アンゴラのレベルの肉弾戦に一歩も引かない身体的な強さが出せなければ、強豪国と競り合うことはできないだろう。そういう意味で、起用法はテストの意味合いが強くても、彼らは『本番想定』のメンタルでアンゴラに立ち向かい、互角以上の攻防を繰り広げた。その力強さはワールドカップ本番でも日本代表を支えてくれるはずだ。

8月17日にはフランス代表、19日にはスロベニア代表と、今度はアンゴラよりもはるかにレベルの高い優勝候補との国際強化試合が控えている。『本番想定』の日本代表がどこまで戦えるかが楽しみだ。

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