エラーコード %{errorCode}

女子バスケ五輪予選

【プレビュー】「走り勝つシューター軍団」のコンセプトを崩されてハンガリーに敗戦、オリンピック出場権獲得は最終戦に持ち越される | FIBA女子オリンピック世界最終予選

DAZN News
【プレビュー】「走り勝つシューター軍団」のコンセプトを崩されてハンガリーに敗戦、オリンピック出場権獲得は最終戦に持ち越される | FIBA女子オリンピック世界最終予選(C)FIBA
【バスケットボール女子日本代表・コラム】パリ五輪出場権を懸けてFIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)に臨む、バスケットボール女子日本代表。スペイン、カナダ相手に1勝1敗で2戦を終え、最後に強敵カナダ代表と戦う。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)、初戦で強豪スペインに快勝したバスケットボール女子日本代表がハンガリーと対戦した。

初戦は閑散としていたスタンドは、開催国ハンガリーの試合とあって満員に埋まった。『完全アウェー』の雰囲気ではあるが、スペイン戦の勝利で士気が上がり、自信を高めた日本は立ち上がりから素晴らしいパフォーマンスを見せる。先発は初戦と変わらず宮崎早織、山本麻衣、林咲希、赤穂ひまわり、高田真希の5人。相手のシュートが外れたリバウンドを取って速攻に転じ、宮崎のアシストから赤穂のレイアップで最初の得点を奪うと、高田のスティールから再び速攻に転じて、高田が3ポイントシュートを沈める。こうして勢いに乗った日本は最初の2分半で9-0と圧倒。ハンガリーがタイムアウトを取っても流れは途切れず、12-2と早々に2桁のリードを奪った。

スペイン戦の快勝に続き、この試合でも序盤は一方的な展開となって『楽勝ムード』が漂う。しかし、オリンピック出場を譲れないのはハンガリーも同じ。前日の初戦でカナダに敗れていたハンガリーはもう後がない。そこで立ち返ったのは、高さのアドバンテージを生かしてリバウンドで譲らないことがまず一つ。もう一つは日本のスピードに太刀打ちできなくても必死に足を動かし、そのペースについていくことだった。

日本は一番背の高い高田でも185cmなのに対し、ハンガリーは208cmのベルダネット・ハーターを筆頭に高田よりも背の高い選手が5人いる。立ち上がりの日本は全員がリバウンドに参加し、スピードに乗って飛び込むことで高さの不利を埋め、それでも足りなければティップで繋いだボールを運動量を利して確保していた。これに対しハンガリーはフィジカルを生かして良いポジション取りを徹底し、単純な高さ勝負に持ち込んでリバウンドの優位を取り戻す。

20240210_Womens-Olympic-Qualification-Tournament_Akatsuki-Japan_Takada3(C)FIBA

リバウンドを制して落ち着きを取り戻した後は、スピードと運動量の不利を埋めにいった。ハンガリーは第1クォーターだけでターンオーバー9つ。日本の足を使ったディフェンスに煽られ、判断の余裕がなくミスを連発していたが、それでも無理を承知で走るスピードと判断のスピードを上げて日本のバスケと渡り合おうとする。その後もミスは続いたが、日本の速いディフェンスに慣れるにつれてミスが減り、後半には逆に日本のプレスをかわしてゴール下のイージーシュートのチャンスを次々と作り出すことになる。

日本のスピードと運動量に対応するのは簡単ではない。しかし、スペインとの激闘に続く2日連続の試合とあって日本の選手たちの動きはやや落ちており、そこにハンガリーが付け入る隙があった。走りの質では日本に勝てなくても、少なくとも走りの量では負けない。その姿勢が日本の「走り勝つシューター軍団」というコンセプトを崩すことになった。

相手を振り回して3ポイントシュートを放つ『抜け目のないプレーメーク』は見られず

こうしてハンガリーに試合の主導権を握られた第2クォーターは10-19と逆襲を浴びて、32-32で後半へ。日本としては修正する時間はかなりあったはずだが、個々の選手のファイトは目立ってもチームとして軌道修正し、ハンガリーの戦い方を上回ることができない。残念だったのはハンガリーがディフェンスの運動量を高めた後、その逆を突くようなプレーメークができず、自分たちの強みである3ポイントシュートを打てなかったことだ。試合を通じて日本の放った2点シュートは32本、3点シュートは28本。スペイン戦では2点シュートが22本で3点シュートは40本と、3ポイントシュートで勝負する姿勢が明確に出ていた。

相手の警戒をかいくぐって3ポイントシュートを打つための連動した動きが影を潜め、ただ外でパスが行き来するだけでシュートを打つチャンスを作れず、相手を外に引き出してドライブでリムを攻める形が増えた。2点シュートは56.2%と確率良く決めたものの、ゴール下で勝負するのでは高さの不利が出やすく、3ポイントシュートによる日本のオフェンスが本来持つべき爆発力が出ない。3ポイントラインより深い位置から狙って相手をより外に引っぱり出す、あるいはスクリーンを使った連携でチャンスを作り、必死で走るハンガリーを振り回したかったのだが、そういう抜け目のないプレーメークは見られなかった。

20240210_Womens-Olympic-Qualification-Tournament_Akatsuki-Japan_Miyazaki_Yamamoto(C)FIBA

逆にハンガリーは第3クォーターをブザービーターとなる3ポイントシュートで締めたシーンが象徴するように、日本のお株を奪う3ポイントシュート攻勢まで見せる。試合を通じて3ポイントシュートは日本が28本中9本成功、ハンガリーは24本中8本成功とほぼ互角。最大の長所でアドバンテージを作れない展開で、第4クォーター残り2分を切ったところで同点と接戦に持ち込めたのは、むしろ日本の個々の奮闘が目立った結果だった。ただ、ここでも3ポイントシュートで勝ち越しを許し、最終スコア75-81で敗れることとなった。

宮崎は15得点6リバウンドと、いずれも山本と並んでチームトップのスタッツを残したが、ポイントガードとしてはチームの持ち味を引き出せなかった。試合後には「負けて悔しいですが、明後日の試合が残っているので切り替えたい」と語っている。

残るは最終戦、2月11日(日)23時ティップオフのカナダ戦。カナダは初戦でハンガリーに勝った後、スペインに敗れた。これでグループの4チームすべてが1勝1敗で並ぶことに。日本はカナダに勝てば文句なしでオリンピック出場権獲得が決まるが、カナダに敗れるとハンガリーvsスペインでスペインが勝った場合は、ハンガリーと1勝で並び、当該チームの成績で順位が決まるため最下位となりオリンピック出場を逃すことになる。

中1日の休養日を最大限に活用し、疲労を抜いて本来のスピードと運動量を取り戻すとともに、3ポイントシュートを打ち切る姿勢をあらためて確認した上で、勝負のカナダ戦に臨んでもらいたい。

日本代表メンバー

3 馬瓜ステファニー(PF/182センチ / エストゥディアンテス)
4 川井麻衣(SG/171センチ / トヨタ自動車アンテロープス)
8 髙田真希(C/185センチ / デンソーアイリス)
12 吉田亜沙美(PG/165センチ / アイシンウィングス)
15 本橋菜子(PG/164センチ / 羽田ヴィッキーズ)
18 野口さくら(PF/182センチ / アイシンウィングス)
23 山本麻衣(PG/163センチ / トヨタ自動車アンテロープス)
27 林咲希(SG/173センチ / 富士通レッドウェーブ)
30 馬瓜エブリン(PF/180センチ / デンソーアイリス)
31 平下愛佳(SG/177センチ / トヨタ自動車アンテロープス)
32 宮崎早織(PG/167センチ / ENEOSサンフラワーズ)
88 赤穂ひまわり(PG/184センチ / デンソーアイリス)

関連記事

●  FIBAバスケットボール女子 パリ五輪世界最終予選 試合日程・結果・順位表・放送予定・メンバー

 

女子バスケ五輪最終予選|放送・配信予定

FIBA女子オリンピック世界最終予選の日本代表戦は、BS放送『NHK BS』が生中継、ネットの『 DAZN 』がライブ配信を行う。なお、日本戦以外の放送は予定されていない。

メディア チャンネル 詳細
ネットDAZN 日本戦をライブ&見逃し配信
BS放送NHK BS日本戦の生中継のみ

DMM×DAZNホーダイなら月々割引&ポイント還元でお得!

dmm dazn hodai

FIBA女子オリンピック世界最終予選の日本戦は、DMMプレミアムとDAZN Standardがセットになった『DMM×DAZNホーダイ』でも視聴することができる。

通常DMMプレミアムとDAZNを別々に契約すると月額4,250円がかかるが、『DMM×DAZNホーダイ』なら月々1,270円お得な2,980円で2サービスを楽しむことができる。

なお、『DMM×DAZNホーダイ』は2024年3月1日より価格改定を行い、月額500円アップの3,480円(税込)となるが、 2月29日までに登録のうえ継続する場合は3月1日以降も旧価格の2,980円(税込)で利用できる

通常DAZNからの切り替えも可能(一部は不可)なので、まずは公式サイトをチェックしてみてほしい。

▶【DMM×DAZNホーダイが3月1日より値上げ】2月29日まで加入で価格据え置きで利用可能!今すぐ公式サイトから登録