アンドレア・バルザーリ氏やダリオ・マルコリン氏ら『ダゾーン・イタリア』のセリエA担当解説陣は、「Sunday Night Square」の番組内のコーナーで世界最強GKについて議論。まずはベスト8にアリソン(リヴァプール)、マヌエル・ノイアー(バイエルン・ニュンヘン)、ティボー・クルトワ(レアル・マドリード)、ヴォイチェフ・シュチェスニー(ユヴェントス)、マイク・メニャン(ミラン)、ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン)、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)、エデルソン(マンチェスター・シティ)を選出した。
伊解説陣が選んだ最強GKベスト4
すると3人の解説陣は、ベスト4進出を懸けた対決でアリソンとノイアーを比較。ナポリOBのマルコリン氏は、後者がベスト4にふさわしいとの見解を示した。「現在だけを見ているわけではない。一時期、彼からゴールを奪うのが難しいときがあり、まさに世界最強だった。その後、ケガによりパフォーマンスを落としたが、彼は現在も強いGKだ」と指摘した。
バルザーリ氏もマルコリン氏に賛同。「私もノイアーを推す」と述べ、ドイツ代表GKのベスト4選出を多数決で決めたが、ステファノ・ボルギ記者は、「私はアリソンの方が良かった。アリソンはバロンドールもふさわしかった数少ないGKだ」と持論を展開した。
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続いてクルトワとシュチェスニーの実力を比較。マルコリン氏は「クルトワだ。彼はものすごい巨人だからね」と述べると、バルザーリ氏らも迷わずにクルトワを選択した。
次は、ミランの新旧GKを比較。ボルギ記者は「現時点ではメニャンの方がドンナルンマより上だ。現在、メニャンより強いGKは数少ないはずだ」と語った。バルザーリ氏もこれに賛同。「メニャンは現代的なGKで守備ラインを高く保ち、飛び出しや足元の技術もある。ドンナルンマは怪物だが、まだ若い。将来的にはメニャンを超えるはずだ」とコメントした。
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ボルギ記者も「我々にはドンナルンマがベテランに見えてしまうが彼は確かに若い。1999年生まれなんだからものすごいことだよ」とイタリア代表GKに賛辞を贈った。多数決によりベスト4には、メニャンが進出したが、ナポリOBは「クルトワやノイアーのレベルには及ばない。シュチェスニーだって、メニャンより少し上だと考える」との見解も示した。
さらに伊解説陣は、テア・シュテーゲンとエデルソンを比較。マルコリン氏は前者を選択した。「並外れたGKで、この全員の中で最も現代的な選手と言えるかもしれない。足元も上手いね」と述べた。ボルギ記者も「確かに上手い。アシストも記録している」と述べると、バルザーリ氏もテア・シュテーゲンを選び、全員の意見が一致した。
世界最強GKの決定権はバルザーリ氏に
ベスト4ではまず、ノイアーとクルトワを比較。マルコリン氏は「クルトワはタイトルを獲得に決定的な役割を果たし始めた。本物のGKらしいパーソナリティも獲得しつつある」と述べ、後者を決勝に推した。
番組視聴者の間でもベルギー代表GKの人気が高まる中、次に発言したバルザーリ氏はノイアーを選択して司会者を「マンマミーア(なんてことだ)」と驚かせると、ボルギ記者に決定権を委ねた。「私はクルトワを選びたい。ラ・リーガのタイトルを獲得しているし、チャンピオンズリーグも制覇している。レアル・マドリードで決定的な役割を果たしている選手だ」と述べた。
続いてメニャンとテア・シュテーゲンの勝負になると、3人ともに後者を選択。世界最強GKを競う決勝は、クルトワ対テア・シュテーゲンとなった。まずボルギ記者が発言したが、「世界最強GKであるクルトワと、今シーズンの最強GKであるテア・シュテーゲンのデュエルだと言える。好みの問題かもしれない」と言葉を濁した。
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そんな中、ナポリOBは「私はクルトワにしたい。一緒に決勝を戦うなら彼だ。現在は彼の方が、安定性があるように見える。集中力があり、重要な場面で決定的なセービングをするGKだ」との結論を下した。
するとボルギ記者はテア・シュテーゲンに投票。「今シーズンは本当に完璧だった。これ以上の成績を残すことができないほど、素晴らしいセービングを見せている。だから私は彼を選ぶ」と述べた。
最後にバルザーリ氏の番となると、司会者は「(ジャンルイジ)ブッフォンにメッセージを送って意見を聞くのはダメだよ」と忠告。マルコリン氏も「今頃、ブッフォンは寝ているだろう」と続けると、ユーヴェOBは「ブッフォンに聞いたら返事が戻ってくるのは2日後になる」と答え、自身の意見を述べ始めた。
「クルトワの方がテア・シュテーゲンよりもセービングが上手いように思う。だがテア・シュテーゲンの方が足元に関してはより完成している。しかしどちらかを選ばなければならないとしたら、クルトワだ」
こうして伊解説陣の選ぶ世界最強GKは、レアル・マドリードのクルトワに決定したが、最終決定を下したバルザーリ氏は、司会者にも意思を確認。「私もクルトワだ」との発言を受けると、安堵した表情を見せた。
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