テキサス州ダラス生まれの二人が3月20日に故郷で対戦する。ヴァージル・オルティス・ジュニア(16勝0敗,16KO)と元世界王者モーリス"マイティ・モー"フッカー(27勝1敗3分,19KO)が空位となっているWBO世界ウェルター級王座をかけて12ラウンドで対戦する。この試合はDAZNが世界に中継することが決まった。
他にも注目カードが開催される。ヘビー級のアルスランベク"ライオン"マフムドフがこの日アメリカデビューを果たせば、アナベル"アビスパ"オルティスとセニエサ"スーパー・バッド"エストラーダはWBA女子王座をかけて激突する。
コミッションの承認待ちのため、会場に関する情報は近日中に公開されるとのことだ。
「プロスペクトからタイトル挑戦者へと急成長を遂げたヴァージルは、私達が彼の前に据えた相手を全てブッ飛ばしてきた。その中には元世界チャンピオンもいた」『ゴールデンボーイ』の会長兼CEOのオスカー・デ・ラ・ホーヤは語った。
「だが、3月20日、1試合だけ王座から離れているモーリス・フッカーに勝てば、ヴァージルは世界王者になれるんだ」
メキシコのミチョアカンにルーツを持ち、テキサス州グランドプレーリー出身の彼は2016年のプロ転向以来KO勝ちを連発。マウリシオ"エル・マエストロ"ヘレーラ、アントニオ"リレントレス"オロスコ、ブラッド"キング"ソロモン、サミュエル・バルガス達をレフェリーストップで下してきた。
この22歳のタイトル挑戦者は最近になってフッカー戦を望んできた。自身の能力を元世界王者との戦いで示したい構えだ。
「何よりもまず、故郷で試合ができることに本当に感謝している」とオルティズ。「それだけではなく、対戦相手もダラス出身、モーリス・フッカーだ。アマチュア時代からフッカーのことは知っている。記憶に残るファイトを故郷のファンに見せることができるはずだ」
元世界王者のフッカーは31歳。英国に赴き、テリー"ターボ"フラナガンを倒して140ポンド(ライト級)のWBOタイトルを掴んだ。
次いでフッカーは無敗の挑戦者ミケル"スリックミック"レスピエールやアレックス"エル・チョロ"サウセドを相手に大一番で勝利。しかしその後、ホセ・カルロス・ラミレスとの王座統一戦で初の敗戦を喫してしまった。
ウェルター級に階級を上げた今、フッカーは彗星のように現れたオルティスの連勝街道を止め、長く続くライバル関係に終止符を打つつもりだ。
「戦いから逃げるようなヤツになったことはない」とモーリス・フッカー。「オルティスと戦う決断をするのは簡単だった。彼と戦うことで、皆知っての通りだが、俺がウェルター級で世界一だと世界中に改めて証明することができるからね。俺を新しいレベルに連れて行ってくれる新しいチームを作った。そして俺はこの階級を素晴らしいと思っているよ。ショーをファンに見せられる3月20日が待ちきれないよ。ダラス、準備はいいか!」
ダブルメインイベントのもう1試合では、アルスランベク"ライオン"マフムドフ(11勝0敗、11KO)が待望のアメリカデビューを果たす。NABFヘビー級タイトルをかけて10回戦で行われるこの試合は、「ゴールデンボーイ」と「Eye of the Tiger Management」が共同で提供する。31歳のロシア人は世界戦への階段を駆け上がってきた。すでにこの階級のビッグネーム達をその目に捉えている。
メキシコシティ出身の2階級王者アナベル"アビスパ"オルティス(31勝3敗、4KO)とカリフォルニア州イーストロサンゼルス出身の前フライ級王者セニエサ"スーパー・バッド"エストラーダ(19勝0敗、8KO)の一戦、オーティズの持つWBAミニマム級タイトルをかけて10回戦で行われる大一番。
オルティスはアメリカデビューで自らの地位を確立したい構えだ。一方のエストラーダは2階級以上で世界王者になる夢をこの一戦で実現させたい。
さらに、メキシコ・チワワ出身のルイス"マタドール"エルナンデス(20勝0敗、19KO)はイリノイ州シカゴ出身のアレックス・マーティン(15勝3敗、6KO)を相手にライト級契約で対戦する。テキサス州ダラス出身のジョージ・リンコン(10勝0敗、7KO)はスーパーライト級8回戦で故郷に凱旋する。
テキサス州ダラス出身のヘクター・バルデス(13勝0敗、8KO)はカリフォルニア州サクラメント出身のアルベルト・トーレス(11勝3敗3分、4KO)とスーパーバンタム級契約で対戦。ニューヨーク州スタテンアイランド出身のオスカル・アセヴェドはスーパーフェザー級契約での対戦が決まっており、対戦相手は「ゴールデンボーイ」の二人の候補から選ばれる予定だ。
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