【レビュー】ケルマン・レジャラガがディラン・シャラとの流血戦の末に欧州タイトルを獲得！｜ボクシング

スーパーウェルター級12回戦のケルマン・レジャラガvsディラン・シャラが、日本時間12日（日）に行われた。両者による素晴らしいファイトは、偶然のバッティングにより突然幕を下ろす結果となった。

レジャラガにはドラマがよくついて回る。シャラとの一戦も例外ではなかった。

序盤のラウンドは、シャラが素晴らしいジャブを見せ試合を支配しており、3ラウンドの間、スーパーウェルター級欧州王座はフランスに向かう気配を見せていた。だが試合の流れは後半から一変。結局王座を獲得したのはスペイン人のレジャラガだった。偶然のバッティングによりレジャラガが怪我を負い試合が終了し、負傷判定という結末になった。

序盤の劣勢をガッツあふれる戦いぶりで跳ね返したレジャラガ。今回のタイトル戦はシャラとの激闘だったが、さらなる機会がやってきそうだ。一方のシャラは序盤に優れた動きを見せた。何度もコンビネーションを当て、教科書のような動きに対してレジャラガは打開策を見いだせなかった。

試合が進むにつれ、序盤は完璧だったシャラの作戦も陰りが見えてきた。スピードが衰えてきたのだ。この展開にレジャラガもすぐさま反応。アグレッシブなアプローチが功を奏し、リズムは一気にレジャラガの攻勢に傾いた。

終盤になると形勢は五分に落ち着いてきたが、9ラウンドでのバッティングがレジャラガにとって有利に働いた。次のラウンドの序盤、リングドクターが試合を中断。ジャッジの採点は非常に僅差の判定ながら地元で戦ったレジャラガを選んだ。レジャラガは結果的に勝利したが、この２人のストーリーにはもう少し続きがありそうだ。

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