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【プレビュー】この一戦は、次世代スーパースター候補の試金石 | バージル・オルティス・ジュニア対サミュエル・バルガス | ボクシング

渋谷淳
【プレビュー】この一戦は、次世代スーパースター候補の試金石 | バージル・オルティス・ジュニア対サミュエル・バルガス | ボクシング(C)DAZN…
【ボクシング コラム】デビューから15連続KO勝利と、スーパースター街道を邁進する22歳のバージル・オルティス・ジュニア。サミュエル・バルガスとの対戦は、さらなる高みを目指すオルティスにとって落とすことのできない重要な一戦だ。
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アメリカの大手プロモーション、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が新型コロナウイルスの影響により中断していたイベントを7月24日(日本時間25日)、カリフォルニア州インディオで満を持して再開する。その先頭を切ってメインに抜擢されたのが、デビューから15連続KO勝利を誇るスーパースター候補、22歳のバージル・オルティス・ジュニア(アメリカ)だ。

実力と魅力を備える次代のスーパースター候補

ローティーンのころから早くもその才能に注目が集まっていたオルティス。リオデジャネイロ五輪出場は逃したものの、当時まだ18歳だったことを考えればそれも仕方のない話だ。そしてオリンピック出場という目標を失った“超”のつく逸材をプロが放っておかないのもこれまた当然の話。オルティスは160戦140勝20敗という戦績を残してアマチュアに別れを告げると、GBPと契約してプロの道を歩み始めた。

2016年7月のデビュー戦から破竹の快進撃は始まった。ファンの心をつかんだ最大の魅力はその攻撃的なスタイル。一貫してKOを狙い、実際に強烈な右ストレートや左ボディブローでKOの山を築く姿は痛快そのものだった。

15戦の中には元世界王者フアン・カルロス・サルガドら有名選手も含まれており、オルティスのパーフェクトレコードはただ記録だけを狙った薄っぺらなものでは決してない。だからこそ若き俊英は本物のスーパースター候補と目されているのである。

このとっておきのホープが主戦場とするウェルター級は今、全17階級の中で最もホットな階級の一つと言われている。あの世界的スーパースター、マニー・パッキャオがWBAスーパー王座に就き、WBC&IBF王者には無敗のエロール・スペンス・ジュニア、WBO王者にはこちらも無敗ですでに3階級制覇を達成しているテレンス・クロフォードが君臨する。光り輝くスターたちがしのぎを削る激戦区、それがウェルター級なのだ。

このクラスでオルティスは既にWBAゴールド王座を保持しているものの、もちろんこのタイトルだけで満足はしていない。現時点で知名度や格は、パッキャオやスペンス、クロフォードのほうがオルティスよりも上。オルティスの描くシナリオは、彼らビッグネームを踏み台に、スーパースターへの階段を駆け上がることである。

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バルガス戦はオルティスにとって試金石

今回、対戦相手に抜擢されたサミュエル・バルガス(コロンビア)はカナダ在住の31歳。38戦31勝14KO5敗2分の戦績が示すように、そのキャリアは実に豊富だ。注目すべきは5敗のうち4敗がスペンスを含めて世界王者経験者だというところ。一流たちと拳を交えてきたタフなボクシング人生はリングの中で大きな武器となるに違いない。

さらなる高みを目指すオルティスにとって、バルガスは現在の力を図るリトマス試験紙のような相手だと言える。失うものがないバルガスはあの手、この手でスター候補をつぶしにかかるだろう。戦力で劣っていても、決して相手の思うようにはさせない。それこそが長いキャリアで培ったベテランのサバイバル術なのだ。

近年の勢い、潜在能力からいってオルティスの優位は動くまい。となれば見どころは、オルティスが百戦錬磨のバルガスをいかに料理するかだ。これまでのように豪快に倒すことができれば理想的だが、それができない場合は、機転の利いた試合運びや、相手を罠にはめるような戦略的なファイトスタイルが求められる。今回の試合、オルティスにとってはパワーだけでなく、技術も同時に披露するチャンスだと言うこともできるだろう。

バルガス戦をいい形でクリアすれば、オルティスの評価は一段と上がり、ビッグマッチは自ずと手の届くところに近づいてくる。スーパースター候補にとってミスの許されない大事な一戦となるのは間違いない。

文・渋谷淳(しぶや・じゅん)

1971年生まれ、東京都出身。慶應義塾大卒。新聞社勤務をへて独立し、現在はボクシングを中心にスポーツ総合誌「Number」などに執筆。著書「慶応ラグビー 魂の復活」(講談社)。ボクシング・ビート誌のウェブサイト「ボクシングニュース」、会員制有料スポーツサイト「SPOAL(スポール)」の編集にも力を注いでいる。

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ボクシング 配信予定 | DAZN番組表

バージル・オルティス・ジュニア(アメリカ) vs. サミュエル・バルガス選手(コロンビア)のタイトルマッチは、カネロ・アルバレスが所属し、元世界王者のオスカー・デ・ラ・ホーヤ氏が率いるゴールデンボーイ・プロモーションズの興行となり、同プロモーションと大型契約を結んでいるDAZNが独占配信する。

また、同8月16日には、主要4団体女子世界ウェルター級タイトルマッチ、セシリア・ブレークフス(ノルウェー) vs. ジェシカ・マカースキル(アメリカ)の一戦。同29日には、日本でもおなじみの元世界3階級王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ・帝拳) vs. 元WBAスーパーフェザー級王者、現WBCライト級1位のハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)の無冠の元王者対決といった注目カードも独占配信予定となっている。

日時(日本時間)カード詳細
7月25日(土)
9:00~
バージル・オルティス・ジュニア
vs.サミュエル・バルガス
メインイベント・WBAウェルター級12回戦
8月16日(日)
時間未定
セシリア・ブレークフス
vs.ジェシカ・マカースキル
女子世界ウェルター級タイトルマッチ
 シャフラム・ギヤソフ
vs.フランシスコ・ヘルナンデス・ロホ
※その他カードも予定
 
8月29日(土)
時間未定
ホルヘ・リナレス
vs.ハビエル・フォルトゥナ
メインイベント

※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり

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