圧倒的な強さを見せつけるサウル“カネロ”アルバレスを倒せる選手は現れるのだろうか──。
対戦者カラム・スミスは、現時点でカネロを超える選手はいないと感じている。
昨年12月、世界が注目するWBAスーパー・ミドル級“統一戦”でスミスとアルバレスが激突した。メキシコ人のアルバレスが勝利し、WBCとWBAのダブル王者に輝いている。
一方、敗れたスミスは無敗記録が途絶えることになった。
アルバレスとの試合を振り返ったスミスは、『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じ、コロナ禍で十分なトレーニングができていなければ、対戦を断っていた可能性もあったと語った。
「理想的には告知を十分にしてほしかったが、俺は1年間のほとんどをジムで過ごしていた。何もやっていなかったとしたら試合を断っていただろうね。(ジム通いのおかげで)当時の調子は十分で、12ラウンド戦っても大丈夫だった」
「戦術的には、カネロの動きに慣れるためにもっと長いラウンドやりたかった。ただそれができたからといって、結果が変わっていたかどうかはわからないな」
「ジャブに関して、ヤツはとてもクレバーだ。ヤツが歩いて近づいてくる。そうしたら誰もがジャブで応戦するだろう。だがアイツはジャブを打ってきて欲しいんだ。カウンターパンチが好きだからね。だからジャブをたくさん打てなくなるが、ただ待っているとヤツは何もパンチを打たずに距離を詰めてくるんだ。そしてジャブを打ち、パンチを当ててくる。そして『どうしてこんな攻撃ができるんだ?』と思うだろう。ヤツはこちらにずっと考えることを要求してくるのさ。そうすると自分から動くのをためらってしまう」
さらにスミスからは、カネロがタフな対戦相手である理由が語られた。
「彼の一番の特徴は存在そのものとディフェンス力だ」
「クリーンヒットを当てるのがとても難しい。こちらがパンチを打つと合わせてくる。ミスを誘ってくるんだ。そうするとパンチが当たらなくなって、攻撃に完全に集中できなくなる。ヤツは自分の特徴を消しに来るんだ」
「ヤツを倒せる人物は誰もいないと思うよ。彼が負けるとしたらウェイトを上げたときだけだろう。でもヤツは階級を上げるのはやめた」
「そしてアイツはディフェンスが良すぎる。パンチがいいのは一目瞭然だが、パワーもシャレにならないんだ。グローブが当たった時、『この一撃をアゴに貰いたくないな』と思ったのを覚えているよ」
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