WBC世界ライト級王座統一戦は見応え十分の一戦となった。ヘイニーにとっては最大の敵であるディアスを相手に、キャリア最高のパフォーマンスを見せた。
スロースターターとして知られるヘイニー(27勝0敗、15KO)だったが、今回の一戦では上々の滑り出しを見せている。ただ勝ちに来たのではなく、KOで終わらせたい。そういう思いを感じられる戦いぶりだった。
特にジャブは素晴らしく、最高のフットワークを見せ、思いのままに強打を見舞っていった。
対するディアス(32勝2敗1分、15KO)はうまく立ち回れず。ニュートラルコーナーに追い込まれ、身動きが取れなくなってしまった。それでも中盤には持ち直し、インサイドに入ってボディを捉えてヘイニーを苦しめた。
するとヘイニーはここで足を止めて、ディアスの懐に入り込んで撃ち合いに挑む。決して逃げることなく、真っ向からぶつかったのだ。それが仇となり、12Rにはディアスの目の覚めるような左を貰ってしまった。
それでもヘイニーはあわてず、ショートアッパーを返していく。そして試合終了のゴングがなり勝負の行方は判定に委ねられた。結果、ヘイニーが3-0の判定(117-111, 117-111, 116-112)で、ディアスに圧勝した。
なお、DAZN News独自の判定でも、117-111でヘイニーの勝利となった。
この勝利をもって“ザ・ドリーム”(ヘイニーの愛称)は、ジョージ・カンボソスJrとのアンディスピューテッド王座戦(比類なき王座戦)に向かうことになる。
「ベルトを全部賭けてやろうよ。本当のアンディスピューテッド王者を決めよう」試合後インタビューでヘイニーは語った。
さらにヘイニーは、カンボソスの故郷であるオーストラリアに赴き、歴史を作ると明言した。
「必要があれば木星にだって行くよ」
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