エラーコード %{errorCode}

ボクシング

選手の名字を2度コールする名物リングアナは何者?話題沸騰中のデイビッド・ディアマンテを知っているか?|ボクシング

Mark Lelinwalla
選手の名字を2度コールする名物リングアナは何者?話題沸騰中のデイビッド・ディアマンテを知っているか?|ボクシングDAZN
【ボクシング ニュース】DAZN NEWSは「Matchroom Boxing」のリングアナ、デイビッド・ディアマンテにインタビューを行った。ボクシングの伝統であった、選手の名字を2度繰り返すコールを続ける理由について説明してくれた。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

ジェームズ・ボンドスタイルと熟成されたシャルドネのような語り口を持つ、滑らかな口上で有名なリングアナウンサーといえば、マイケル・バッファー以外にいないだろう。老舗のMCは約40年に渡り、プロボクシングのビッグマッチや大きなスポーツイベントで滑らかな美声を披露してきた。

決め台詞の「Let's Get Ready to Rumble!」(戦いの準備はいいか!)は彼のトレードマークであり、名前と同じくらい有名だ。この台詞が試合前に響けば、バッファーは切れ目なく赤コーナーと青コーナーを移動し、選手のトレーナー、リングコスチューム、ウェイト、戦績、出身、名前(ニックネームも)をこの順でコールする。

MMAの世界では、弟のブルース・バッファーが知られている。優美さを捨て、代わりに騒々しさをもたらすアナウンサーだ。「イッッッッッツ、ターーーーイム!!!!」と弾けるような叫び声でUFCの戦いの幕を開ける。

次に一人目のファイターの方を指し、時には鼻先まで近寄り、選手のバックグラウンド、記録、身長、体重、出身、名前をこの順でコールする。その後オクタゴンの対角線に立つ対戦相手にも同様のコールを行う。

一方、選手の紹介のあと少し間を置き、選手の名字を繰り返す。これがデイビッド・ディアマンテのやり方だ。このベテランのリングアナウンサーは、試合前に選手の名字を繰り返してコールする古いボクシングの伝統を今に伝える。

この様子は最近の試合でも見ることができる。例えば、ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュアと指名挑戦者クブラト・プレフが対戦した2020年12月の一戦を見てみよう。ディアマンテはまず宣言する。「さあ、まさにその時がやってきました。今から試合が始まります!」ディアマンテはまず赤コーナーに行き、挑戦者のトレーナー、リングコスチューム、身長、体重、戦績、出身、これまでの成果を紹介し、続いてこうアナウンスする。「クブラト"ザ・コブラ"プレフ……プレフ」

そして次は青コーナーの番だ。ディアマンテは続いてチャンピオンのデータを明瞭に紹介。トレーナー、リングコスチューム、身長、体重、戦績、出身、統一王者の地位を紹介し、王者の名前をアナウンスする。「"AJ"アンソニー・ジョシュア……ジョシュア」

「確かに私は名字を2回アナウンスしますね」DAZN Newsの「Zoom」を使ったインタビューに対して、ディアマンテはこう回答。「皆が皆こうするわけではないですね。実は、今は私を除いて同じやり方をする人はいないんじゃないかと思っています」

「ファイターが例えば『ジョン・スミス……スミス』と紹介されているのを聞くと、音楽みたいに聞こえるんです」おおよそ20年リングアナウンサーを努めるディアマンテはこう付け加えた。「その響きが好きなんです。私にはそれが正しい響きに聞こえるんです」

ファイターの名字を繰り返すやり方は子供の頃に感化されたもの。好きなリングアナウンサーがその手法を使っていたのだという。

「エド・デリアンですね。その方法でコールしていました」とディアマンテ。

「アトランティック・シティ(※アメリカ・ニュージャージー州の観光都市)でビッグマッチに数多く出演していました。同じやりかたをしていたのはもう一人、マーク・ベイロです。『Tuesday Night Fights』(※1980年代〜90年代に放送されたアメリカのボクシング番組)で試合のコールを数多くしていました。これまで私がこのコールの方法をするのを聞いたのはこの二人だけで、単純にそれが気に入ったんです。私にとっては、正しい響きでした。正しいやり方だからこそ、私はいつもそうしているんです」

「ですが、誰も同じやり方を採用しないので、続けていこうと思ったんです。私にとってこれはボクシングの伝統のようなもので、『ニューヨーク』と同じ理屈なんですよ。『ニューヨーク、ニューヨーク。とても素敵な街だから2回名前を言おう』(※ジェラルド・ケニーの同名の楽曲にちなむ引用)その発想が本当に好きだったんです」

ボクシングのリングアナウンサーを務める同僚のジェレミア・ガリェーゴスは、ディアマンテが独自の思想から伝統を引き継いでいることが嬉しいのだという。

「とても伝統的なやり方ですね」ガリェーゴスはDAZN Newsに対して、ディアマンテの名字を繰り返すコールについてこう語った。なお、ガリェーゴス自身はこの方法を採用していない。「古い伝統をデイビッド・ディアマンテが蘇らせたんです。デイビッドは本当に素晴らしいリングアナウンサー。彼が自身のやり方を続けていることが嬉しいよ」

ボクシング以外では、ニューヨーク・ヤンキースのアナウンサーを長く努めた故ボブ・シェパード氏が似たような方法で選手を紹介していた。背番号をまずコールし、次に名前を呼び、再び背番号を読み上げた。例えば「背番号2、デレク・ジーター……背番号2」というように。

「神の声」を聞いて語りを実践するという考え方が、ディアマンテ自身の思想と共鳴するところがあるとディアマンテは言う。

リングでボクサーの名字を繰り返すことについて、ディアマンテは、実際に数を数えながら間隔を調整するより、感覚でやっているというが、DAZN Newsの計測によると、名字を最初に言ってから繰り返すまでの感覚は1秒から2秒の間であった。

「ただ感じながらやっているだけですよ」名字を繰り返すタイミングについてディアマンテはこう言う。「1秒くらいちょっと息を吸ってみて、それからもう一度言っているんです」

名字を繰り返すことについて、ディアマンテはもうひとつ理由を付け加えた。「彼らはそれに値するだけの人たちです。このスタイルを続けているもう一つの理由ですね。それから、様式としても素晴らしいと思っていますよ」

ボクシング 配信予定 | DAZN番組表

日時(日本時間)カード詳細
6月20日(日)
7:00
ムンギ
vs.スレッキ
WBOインターナショナルミドル級タイトルマッチ
6月27日(日)
8:00
マルティネス
vs.コルドバ
WBC世界フライ級タイトル戦

※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?