ダニエレ・スカルディーナは欧州のボクシングシーンにおいて、世界タイトル戦を戦うコンテンダーとなりうる急成長株として評価されてきた逸材だ。
だが、そういった展望は先送りとなってしまいそうだ。日本時間土曜日にミラノのアリアンツ・クラウドで行われた一戦で、ジョバンニ・デ・カロリスがスカルディーナから2度ダウンを奪い、第5ラウンド開始10秒でレフェリーストップ勝利を果たしたのだ。
デ・カロリス(30勝10敗1分)は試合開始直後からアグレッシブに打って出た。試合をコントロールしようと、至近距離まで詰めクリンチを厭わないダーティ気味のファイトを展開。ジャブと右でスカルディーナを押し込んでいった。
スカルディーナは相手の情報を集めることに終始したが、その代償を第1ラウンド終了間際に受けることに。デ・カロリスの放った大きな軌道の右フックがヒットし、バランスを崩したのだ。デ・カロリスは試合を終わせようと一気呵成に出るが残り時間は少なく、敢えなくラウンド終了となった。
第2ラウンド開始1分頃、デ・カロリスは今回は左フックで再びスカルディーナを捉えた。だが、スカルディーナはマウスピースを噛み締めながら前に進んでいく。さらにスカルディーナは左フックでデ・カロリスの出足を止めると、ボディに狙いを定め、打ち込んでいく。だがデ・カロリスも残り30秒付近で立ち直る。再び左フックを一瞬のタイミングで命中させると、スカルディーナを戦慄させた。
スカルディーナ(20勝1敗、16KO)は第3ラウンドに何とか窮地を脱し、第4ラウンド序盤にかけて優勢に立つ。ジャブで流れを作ることができたことで右からの攻撃につなげることができ、デ・カルロスの反撃意欲を削ぐことに成功した。
だが、この流れも一瞬の出来事で止まってしまった。左フックを中心としたパワーショットの連打でスカルディーナは倒れてしまう。ここで勝ちを確信したデ・カルロスは喜びを爆発させた。スカルディーナは立ち上がったものの足元がおぼつかず、フラフラとよろめいており、レフェリーも試合を終わらせるべきか迷っていたようだった。
スカルディーナはレフェリーをどうにか説得し、試合続行となった。だが再びラウンド終了間際に右フックが命中しすると、スカルディーナはマットに倒れ込む寸前まで追い込まれた。
どうにか第4ラウンドを生き延びたスカルディーナであったが、デ・カロリスは5ラウンド終了のゴングは聞かせないと確信。右フックを命中させると立て続けに右アッパーを放ち、スカルディーナを再び立ち止まらせた。
ロープを背負ったスカルディーナをデ・カロリスは追撃していく。荒々しい左フックを外したものの、その後左フックを命中させる。スカルディーナは前のめりに顔からくずれかかると、デ・カロリスは距離感よく右ショートパンチを2度命中させ、スカルディーナをキャンバスに叩き伏せた。ここでレフェリーがついに試合終了の決断を下し、ショーは終了となったのだった。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
---|---|---|
5月15日(日)
9:00 |
ラミレス
vs.ボーセル | WBAライトヘビー級12回戦 |
5月21日(土)
3:00 |
レハラガ
vs.メトカルフ | WBAコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。