ゲンナジー・ゴロフキンは第1戦(2016年9月:ドロー)では勝ちを奪われ、第2戦(アルバレスの判定勝利)では十分に戦ったと思っているだろう。それだけに、今回の第3戦でライバルのサウル"カネロ"アルバレスに勝ちたい気持ちが強いはずだ。
対するカネロはこの第3戦で「GGG」をKOすることで、はっきりした形で決着したい。
そして、ついに第3戦の時がやってきた。この試合ではアルバレスの持つスーパーミドル級アンディスピューテッド王座を懸けて行われる。試合はラスベガスのT-モバイルアリーナで行われ、イベントの模様はDAZNから生中継される。
この一戦に向けた熱は最高潮を迎え、勝敗予想も熱を帯びている。DAZNは両者にとっての勝利の鍵を占った。
ゲンナジー・ゴロフキン 勝利の鍵
強い左ジャブで牽制する
ゲンナジー・ゴロフキンはボクシング界屈指のパワージャブの持ち主だ。切れ味が鋭く、強烈なジャブは、歴史に名を残すこの偉大なファイターにとって頼りになる武器だ。もちろんこれまでカネロ・アルバレスと戦った24ラウンドでも役立った。ゴロフキンはこの武器を序盤から見せていくべきだ。これは、前戦で喫したほぼ9年ぶりの敗戦から復活しようとハングリーになっているアルバレスを押さえ込む有効な手段になるかもしれない。このジャブはGGGにとって、ライバルに勝ちリングの頂点に戻る大きな助けになるだろう。
プレッシャーを与え、リングを支配する
強烈なジャブを放ち続けカネロをリング外側に追い込むことができる能力によって、このカザフスタン人ファイターは前に押し込みながら戦うことができる。ゴロフキンは、機知に富んだコンビネーションを放つカネロにリング中央で試合をコントロールされたくない。年齢を重ねたGGGは自分が試合を動かしたい。プレッシャーをかけてリングの外側でカネロを動かすことがゴロフキンにとっての最善策だ。
KOを狙う
とはいえ、言うのは簡単だ。誰もが分かっている。だがGGGはKOを狙いに行くべきだ。試合前からKOを狙うといっていたのは、このライバル関係を明確な形で決着させたいカネロの方だった。だが、ほとんどのボクシング評論家やファンは第1戦はGGGが勝っていたと思っていることを思い出そう。リマッチでも勝利に値する試合だったと思っているはずだが、結果的にアルバレスが2-0の判定勝ちを収めることになった。
これまでの2戦は、ゴロフキンが勝っているべきだった、矛盾する結果の試合となった。今回の試合でジャッジに運命を委ねなくて済むためには、ノックアウト・ブローを打ち込むしかない。アルバレスは5月にディミトリー・ビボルにキャリア2度目の敗戦を喫している。GGGにとっては彼を試すには最高のタイミングだと言えるだろう。
サウル"カネロ"アルバレス 勝利の鍵
素早く動き続け、序盤からプレッシャーをかける
アルバレスは2018年9月のリマッチで、何度か訪れた重要なタイミングを逃さずGGGと戦い、素晴らしい出来であった。今回の第3戦でも前回対戦を再現しなければならない。序盤からプレッシャーをかけ、全力で動き続けねばならない。カネロがこれを実現できれば有利な状況に立つことができ、40歳のゴロフキンを後退させることができるだろう。
ボディを打ち抜く
2019年10月に行われた、ゴロフキンvsセルゲイ・デレフヤンチェンコの試合を振り返ってみよう。無骨なウクライナ人ファイターは、のちに殿堂入りを果たすゴロフキンに何度もボディショットでダメージを負わせることに成功した。デレフヤンチェンコがGGGのボディにダメージを与えることができるのであれば、カネロであればボディを引き裂くことができるだろう。アルバレスは頭部から狙いを逸らそうと思えば、いつでも巧みなボディ攻めを展開することができる。カネロが素早く動き、早い段階からプレッシャーをかけていけば、ボディに早くからパンチを打ち込むことができるだろう。試合序盤からこうした作戦が成功すれば、カザフスタンの戦士のガードを下げるに十分な効果を発揮し、カネロが望むKO決着が近づくはずだ。
GGGを後退させ、アッパーカットのチャンスを探す
間合いが窮屈になると、GGGは頭を少し下げ、攻撃に転じようとする傾向がある。第2戦でカネロは堅実に作戦を遂行し、長い時間GGGを後退させることに成功した。今回、もしGGGが頭を下げる動きを見せたら、カネロはアッパーカットを放つのが得策だろう。これが功を奏せば、無防備なゴロフキンに大打撃を与えることができ、この第3戦でカネロが望む12ラウンド以内の決着に大きく近づくはずだ。
カネロ vs GGG 3 日時、開始時刻
- 日時: 日本時間9月18日(日)
- 開始時刻: 日本時間午前9時
- メインイベント開始予想時刻: 日本時間午後0時頃
このイベントは日本時間9月18日(日)午前9時に行われる。アンダーカードの進行次第ではあるが、メインイベントを戦う両名の入場は日本時間午後0時頃を予定している。
カネロ vs GGG 3 放送予定
このイベントはDAZNから世界に生中継される(メキシコ、カザフスタン、ラテンアメリカ圏を除く)。
カネロ vs GGG 3 開催地
このイベントはアメリカ合衆国・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われる。これまでの2戦と同じ会場だ。
サウル"カネロ"アルバレス データと戦績
- 国籍: メキシコ
- 生年月日: 1990年7月18日
- 身長: 172.7 cm
- リーチ: 179.1 cm
- 総試合数: 61試合
- 戦績: 57勝2敗2分(39KO)
ゲンナジー・ゴロフキン データと戦績
- 国籍: カザフスタン
- 生年月日: 1982年4月8日
- 身長: 182.9 cm
- リーチ: 182.9 cm
- 総試合数: 44試合
- 戦績: 42勝1敗1分(37KO)
カネロ vs GGG 3 全対戦カード
- サウル"カネロ"アルバレス vs ゲンナジー・ゴロフキン: アルバレスのWBC/IBF/WBO/WBAスーパーミドル級王座防衛戦
- ジェシー・ロドリゲス vs イスラエル・ゴンサレス: ロドリゲスのWBCスーパーフライ級王座防衛戦
- アリ・アクメドフ vs ガブリエル・ロサド: スーパーミドル級
- オースティン・ウィリアムズ vs キーロン・コンウェイ: ミドル級
- ディエゴ・パチェコ vs エンリケ・コリャーソ: スーパーミドル級
- マルク・カストロ vs ケヴィン・モンティエル・メンドサ: ライト級
- アーロン・アポンテ vs フェルナンド・モリーナ: ウェルター級
- アンソニー・エレーラ vs デルヴィン・マッキンリー: バンタム級
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
---|---|---|
9月18日(日) 9:00 | アルバレス vs.ゴロフキン | スーパーミドル級世界アンディスピューテッド王座戦 12回戦 |
9月25日(日) 3:00 | ヒューズ vs.ガラハッド | IBF世界ライト級王座戦 12回戦 |
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。