日本時間11月27日、ヘビー級のディリアン・ホワイトはジャーメイン・フランクリンと対戦した。2-0の判定で勝利し前戦の敗北から立ち直った。
この試合はホワイトにとって、他のヘビー級ファイター達に自身の存在感を知らしめる絶好の機会であったが、存在感を放ったのはフランクリンだった。初めて12ラウンドを戦ったフランクリンは、ホワイトと肩を並べるだけのファイターであることを証明した。
試合開始のゴングが鳴るとホワイトは前に出て行ったが、フランクリンは"ボディスナッチャー"(ホワイトの愛称)との打ち合いを厭わず、先制打を打ち込む機会を求めボディに狙いを定めた。
これまでと同じく、ホワイトが自身の実力を出せるようになるまで時間がかかった。第2ラウンド、ホワイトはジャブを活かし、ハードなボディショットを放ち始めるが、ホワイトのパンチの衝撃をフランクリンは全て吸収していった。
この試合はフランクリンにとって初めての12回戦であった。疲れから、第4ラウンドにはすでに勢いがなくなり、序盤の打ち合いに比べてパンチのパワーが落ちているようであった。
フランクリンは第6ラウンドに再び息を吹き返しコンビネーションを何度か放っていくが、その頃にはホワイトは試合のペースにたやすく対処できるようになっていた。
すると第8ラウンド、フランクリンの仕掛けがついに実り始める。ホワイトのガードを破り右アッパーカットを命中させることに成功。この右アッパーカットでこれまでホワイトはキャンバスに崩れ落ちてきた。
その後フランクリンはペースを握り続け、第9ラウンドには右でホワイトの動きを鈍らせた。この頃には両者ともに疲労している様子であった。
最後の2ラウンドは結果的に雑な試合になってしまい、残念な終幕になってしまいそうであった。
すると最終ラウンド、ホワイトがコーチのバディ・マクガートの指示を破り、KOを狙いに行った。両者ともに最終盤にリングで全てを出し尽くそうとする中、残り1分を切ったところでホワイトの左フックがフランクリンを捉え、ロープに追い込むことに成功。だがKOまでには時間が足りず、勝負は判定へともつれ込んだ。
ジャッジの判定は接戦を反映した結果になった。1人は115-115のドロー、残りの2人は116-112とホワイトを支持した。
それでは、この勝利をもってホワイトはアンソニー・ジョシュアとの再戦の準備ができたのだろうか?
今回のパフォーマンスを見れば、そうとは言えないだろう。今回の試合は、新トレーナーのバディ・マクガートを迎えて以来初めての試合であった。2023年夏に大会場で行われることが予想される"AJ"との再戦を前に、来年の早いうちにもう1度他の相手と対戦するのが最善かもしれない。
なお、英国・ロンドンのウェンブリー・アリーナで行われたこのイベントのアンダーカードでは、英国ヘビー級王座を懸けてファビオ・ウォードリーとネイサン・ゴーマンのスリリングな激闘が行われている。試合はウォードリーがTKOで勝利した。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
---|---|---|
11月27日(日) 4:00 | ホワイト vs.フランクリン | ヘビー級12回戦 |
12月4日(日) 10:00 | エストラーダ vs.ゴンサレス | WBC世界スーパーフライ級王座戦 |
12月11日(日) 4:00 | ワーリントン vs.ロペス | IBF世界フェザー級王座戦 |
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。