ボクシング界で一大センセーションを巻き起こした、アンソニー・ジョシュアの破壊的なノックアウトを多くの人が期待していた。ジョシュアは、この試合でその期待に応える必要があった。新しいトレーナー、デリック・ジェームズの指導のもと、ジョシュアは第1ラウンドからジャブを繰り出し、フランクリンを探り、強烈な右ストレートを効果的に使うことを求められていた。
一方のフランクリンはジャブで対抗しようとしたが、フランクリンが攻勢に転じるたび、ジョシュアはボディショットで反撃を見せた。
試合が中盤に進むにつれてジョシュアの右ストレートが際立ってきたが、フランクリンは昨年後半のディリアン・ホワイト戦のように粘り続けた。
フランクリンの健闘に敬意を表するファンが多かった一方で、フランクリンは元統一王者のジョシュアを相手に6ラウンドももたないだろうと予想されていた。第6ラウンドにジョシュアの右アッパーがかすめると、試合が早くも終わるかもしれないという雰囲気が漂った。
ヘビー級ボクシングではスタミナが重要だ。フランクリンはこの試合のために大幅な体重減を達成したものの、8ラウンド以降は疲労の色が濃くなり、乱戦模様の結末へと続いた。
クリンチが続出すると、フランクリンは試合を接近戦で進めようとした。この戦術がうまくいくかと思われたが、29歳のジョシュアは第10ラウンド、右アッパーで再びフランクリンを揺さぶった。最後の2ラウンドに対して、満員のO2アリーナの観客たちの期待感が高まった。ファンはこれまで何度もジョシュアの見事なフィニッシュを目の当たりにしており、応援で後押しすることで試合を早期決着へと導く追い風になるかもしれないと期待したようだった。
しかしながら、その早期決着は訪れず。試合は判定に委ねられた。2人のジャッジが117-111、もう1人が118-111でジョシュアの勝利を支持した。
試合後には予想通り、WBC世界ヘビー級チャンピオンのタイソン・フューリーの名前が、ジョシュアの次の対戦相手として取り沙汰された。このカードはファンたちが待ち望む一戦となっている。
しかし、ジョシュアと新トレーナーのデリック・ジェームズとの関係にはまだ改善すべき点が多く、夏の世界タイトル戦実現は無理があるかもしれない。
それでも、アンソニー・ジョシュアのキャリアに新たな夜明けが訪れようとしている。33歳のジョシュアが勝利の道を取り戻し、ボクシング界で最も魅力的な部門に秩序をもたらすことを願ってやまない。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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4月7日(日) 11:00 | アコスタ vs.コルドバ | フライ級12回戦 |
4月23日(日) 3:00 | ラヒモフ vs.コルディナ | IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ |
4月30日(日) 11:00 | スタニオニス vs.オルティスJr | WBA世界ウェルター級タイトルマッチ |
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