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カネロ・アルバレス vs ジョン・ライダー:ボクシングコメンテーターがライダーが番狂わせを起こす要素を指摘 | ボクシング

Mike Costello
カネロ・アルバレス vs ジョン・ライダー:ボクシングコメンテーターがライダーが番狂わせを起こす要素を指摘 | ボクシングDAZN
【ボクシング】ジョン・ライダーは今週末、スーパーミドル級の巨人と戦う権利を得た。だが、決して容易な戦いではないだろう。ボクシングコメンテーターのマイク・コステロ氏がこの一戦を占った。
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世界王者になってから12年間、カネロ・アルバレスはさまざまなスタイルと個性を持つ対戦相手と戦ってきたが、ジョン・ライダーの5敗を上回る敗北を経験した対戦相手は、40歳のシェーン・モズリーだけだ。

この統計は今週の一戦におけるライダーの低い下馬評を裏付けている一方で、彼の意志力と回復力を示してもいる。

ライダーは英国王座を3度逃したが、何度も立ち上がって世界的な名声を得るチャンスを手に入れた。

プロとしての最初の挫折は10年前、ミドル級の英国タイトル戦でビリー・ジョー・ソーンダースに敗れた時だ。1人のジャッジによるわずか1ラウンド分のポイント差で、未来の世界チャンピオンに敗れたのだ。その1年弱後にはナイトクラブのドアマンとして収入を補いつつ、ケガと闘いながら、北ロンドンの小さな会場で開催されたイベントで、13試合のうちの1つとして6回戦に出場し300ポンド(約5万円)を受け取っていた。

2016年に英国ミドル級タイトルマッチに再び挑むも、ジャック・アーンフィールドに判定で敗れた。ファイトウィークには14ポンド(約6.4kg)もウェイトダウンして試合に臨んでいた。「階級を上げるか、諦めるかだった」とライダーは当時語っていたが、これはトレーナーのトニー・シムズがスーパーミドル級でインパクトを与えるには背が低すぎると感じていたためで、階級を上げるのを遅らせる結果になったことを責めているということだ。

これまで戦った唯一の世界王座戦は2019年のことだ。リヴァプールでWBAのベルトを懸け、同じ英国人であるカラム・スミスと対戦した。スコアカードが示すよりもずっと接戦だったが、0-3の判定で敗れた。

昨年ロンドンで行われた米国人ファイター、ダニエル・ジェイコブスとの一戦では、スプリットデシジョンで勝利。ライダーの戦績の中で最も優れたパフォーマンスを見せた。この試合の判定は激しい議論を呼んだが、ゴルフ界のレジェンドであるジャック・ニクラウスが言ったように、スコアカードに過程は反映されない。数字だけ見れば、ライダーは世界ランキングトップ10に入るだけのポジションを確保していた。

現在34歳のライダーは、カネロと戦う8人目の英国人だ。そのうちフルラウンドを戦い抜いたのは、2011年のマシュー・ハットンと2020年のカラム・スミスだけだ。最近では2年前、ソーンダースがダラスで第8ラウンド終了後に棄権している。ソーンダースの眼窩を砕いた強烈な右アッパーカットによって、下剋上の希望も潰えてしまった。

「偉大なスヌーカー(※ビリヤードの一種)選手のような感じだった」とソーンダースは振り返る。「彼らは5、6手先を考えている。カネロは最初はちょっとしたミスを許してくれた。同じように進み続ける私に、彼は同じミスを犯させ、後でそれを利用した。彼は私がミスを犯すように仕向けるゲームプランを立てていたんだ」

ロサンゼルスに向かう前に追い込みのトレーニングを行っていたライダーは、エセックスでジョー・コルディナとアパートをシェアしていた。コルディナは最近、タジキスタンのシャフカッツ・ラヒモフとIBFスーパーフェザー級王座戦を行い、この模様はDAZNで放映された。12月になれば今年のベストファイトに名を連ねるだろう。

カネロ戦を振り返るソーンダースと同様に、コルディナも興味深い考察をしている。これは試合の結果に大きな影響を与えた。「彼を近距離に置くと、アッパーカットやフックで捕まえるとうまくいくことがわかった。後ろに下がると、彼はバックハンドで距離を探り、私が右のアッパーカットを打とうとするところにパンチを合わせてきていた」

コルディナはまた、4ラウンド目で早くも「重くて疲れている」と感じたと語り、また、その後の数ラウンドで「第二の風」が吹いたという。焦りではなく冷静さが必要で、さらに状況を判断し、自分を信じて変化をもたらすことができる賢いボクシングの頭脳が必要だった。

ライダーは必要に応じて適応する知恵があるのだろうか?そして、カネロはそれを許すだろうか?

スミスやジェイコブスとの厳しい戦いの経験は、ライダーが奥底から力を引き出す必要があるときに役立つだろうが、カネロの彼らとの試合の成績を見れば、ライダーの立ち向かう壁の大きさがより一層際立つばかりだ。

英国の格闘技ファンが、外国のリングで英国人選手が挙げた最高の勝利を議論すると、たいていメキシコが話題に上る。ロンドン出身のジョン・H・ストレーシーは1975年12月、初回のダウンから立ち上がり、第6ラウンドでホセ・ナポレスを下し、WBCウェルター級タイトルを獲得した。

カネロと同じく、ナポレスは当時プロキャリア17年以上を経験しており、そのうち12年間は世界王者として君臨した。ナポレスのコーナーにはアンジェロ・ダンディがいて、モハメド・アリがジョー・フレージャーに勝利した「スリラー・イン・マニラ」から2か月が経過した頃だった。ダンディはナポレスの敗北について率直に分析した。「あの夜、私の選手は年をとったんだ」

ナポレスはその後、もう試合をすることはなかった。あれからほぼ半世紀が経った今、今週提供されているオッズは、ライダーがカネロが時の流れに飲み込まれることを期待して戦わねばならないことを示している。

カネロvsライダー 日程、開始時刻

  • 日時:日本時間5月7日(日)
  • 時刻:日本時間午前8時
  • メインイベント開始予定時刻:日本時間正午頃

このイベントは日本時間5月7日(日)午前8時に開始される。アンダーカードの進行次第ではあるが、メインイベントを戦う両名の入場は正午頃と予定されている。

カネロvsライダー 放送予定

このカードは、DAZNから世界200カ国以上に生中継される。

カネロvsライダー 開催地

このイベントはメキシコ・グアダラハラのエスタディオ・アクロンで行われる。ここは、リーガMXチーム「クルブ・デポルティーボ・グアダラハラ」(通称チーバス)のホームスタジアムだ。

カネロ・アルバレス データと戦績

  • 国籍:メキシコ
  • 生年月日:1990年7月18日
  • 身長:174.6cm
  • リーチ:179.1cm
  • 総試合数:62試合
  • 戦績:58勝2敗2分(39KO)

ジョン・ライダー データと戦績

  • 国籍:英国
  • 生年月日:1988年7月19日
  • 身長:175.3cm
  • リーチ:182.9cm
  • 総試合数:37試合
  • 戦績:32勝5敗(18KO)

カネロvsライダー 対戦カード

  • サウル"カネロ"アルバレス vs ジョン・ライダー:WBAスーパー、WBC、IBF、WBOスーパーミドル級王座戦
  • フリオ・セサール・マルティネス vs ロナル・バティスタ:マルティネスのWBCフライ級王座戦
  • ガブリエル・ゴラス・バレンズエラ vs スティーブ・スパーク:WBAスーパーライト級インターコンチネンタル王座戦
  • ネイサン・デヴォン・ロドリゲス vs アレクサンデル・メヒア:フェザー級
  • オレクサンドル・グヴォズディク vs リチャード・ボロトニック:スーパーミドル級
  • ベック・ヌルマガンベット vs アルヘニス・エスパーニャ:スーパーミドル級
  • ローレンス・キング vs エリオ・ヘルマン・ラファエル:スーパーウェルター級
  • ヨハンセン・アルバレス・スアレス vs ヨハン・ロドリゲス・アレグイン:スーパーフェザー級
  • アビルカン・アマンクール vs ヘスス・モロヨキ・パロマレス:ミドル級
  • カルロス・エミリアーノ・ロホ vs ファビアン・トレホ・リベラ:スーパーウェルター級
  • ヘスス・ラリオス vs アレハンドロ・クリエル:フェザー級

ボクシング 配信予定 | DAZN番組表

日時(日本時間)カード詳細
5月7日(日)
8:00
サウル・アルバレス
vs.ジョン・ライダー
 
5月14日(日)
3:00
KSI
vs.ジョー・フルニエ
MF&DAZN:X Series 007
5月21日(日)
3:00
ケイティー・テイラー
vs.シャンテル・キャメロン
 

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