今週末はメキシコの国民の祝日「シンコ・デ・マヨ」。大規模なボクシングイベントが行われることが通例だ。今年は、カネロ・アルバレスがイギリスのジョン・ライダーと対戦し、スーパーミドル級の4団体統一世界王座を防衛しようとしている。
メキシコの象徴的ファイターでもあるカネロは、シンコ・デ・マヨに何度も試合を行っており、今回も印象に残る勝利を挙げ、自身のレガシーを高めたいと考えている。
DAZNは、シンコ・デ・マヨを舞台に偉大な試合を演じたファイターたちを振り返る。
フロイド・メイウェザー:2015年5月、3-0の判定でマニー・パッキャオを破る
6年間の交渉の末実現した試合で、フロイド・メイウェザーがマニー・パッキャオを圧倒した。判定で勝利し、同世代最強ファイターとしての地位を確立した。両者はそれまでに数々の素晴らしい試合を繰り広げて伝説を築いていたが、この両者の戦いだけが残っていた。
メイウェザーは試合序盤から優れたジャブを見せ、パッキャオの攻撃を距離を保って対処していった。試合が進むとフィリピンのサウスポーがリードする時間帯が少々あったが、総じてメイウェザーが試合をコントロールしているように見えた。試合終了のゴングが鳴った時、ボクシング史上最大のPPVを見ていた視聴者は勝敗に疑いがなかったことだろう。審判も満場一致の判定でメイウェザーの勝利を認めた。
フロイド・メイウェザー:2007年5月、スプリットデシジョンでオスカー・デ・ラ・ホーヤを破る
フロイド・メイウェザーが僅差のポイント勝ちでオスカー・デ・ラ・ホーヤを破り、スポーツ界のナンバーワンに躍り出た一戦だ。"ゴールデンボーイ"は、1992年のバルセロナ五輪で金メダルを獲得してからプロへと活躍の場を移し、大きな興行収入を誇っていた。6つの階級で世界タイトルを獲得するなどプロでも成功を収めていた。
メイウェザーにとってトップに立つことは容易だったが、キャリアの大部分で注目を集めることに苛立っていた。しかし、HBOのスポーツリアリティ番組「24/7シリーズ」でデビューを飾ると、メイウェザーの派手なライフスタイルは視聴者に受け入れられた。デラホーヤに判定勝利を収めたことで、ミシガン州グランドラピッズ出身のメイウェザーは世界的なスーパースターとなった。
ディエゴ・コラレス:2005年5月、10回TKOでホセ・ルイス・カスティージョを破る
2005年にラスベガスで行われたディエゴ・コラレスとホセ・ルイス・カスティージョの一戦では、ボクシングファンは激闘を予想していた。しかし、実際の展開は誰もが驚くもので、ボクシング界で最も勇敢な戦士たちが信じられないほどのドラマを繰り広げた。
激しい9ラウンドを戦い抜いた後、カスティージョは相手の意志をへし折るかに見えた。10ラウンドでコラレスを2度ダウンさせ、メキシコのファイターが記憶に残る勝利を収めるものと思われた。しかし、ダウン後にマウスピースを吐き出して時間を稼いだコラレスは屈することなく、カスティージョに絶望的な一撃を浴びせると、レフェリーが試合を止めるまで攻撃を続けた。
フリオ・セサール・チャベス:1994年5月、8回テクニカルデシジョンでフランキー・ランドールを破る
シンコ・デ・マヨがオスカー・デ・ラ・ホーヤ、フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオらによってボクシングの伝統となるずっと前、フリオ・セサール・チャベスがラスベガスに観客を集めていた。4か月前にフランキー・ランドールに初めてのキャリア敗北を喫したチャベスは、ダイレクトリマッチでのリベンジに燃えていた。
両者が終始接近戦を展開したことで大いに盛り上がり、互いに見せ場を作る中、7回にバッティングが起こり、チャベスは目の上を大きくカットした。試合は続行不能となり、第8ラウンドにドクターストップがかかった。試合は判定で決着し、メキシコの人気者が勝利を手にした。
マニー・パッキャオ:2009年5月、2回KOでリッキー・ハットンを破る
2007年末にフロイド・メイウェザーにキャリア初めての敗北を喫したリッキー・ハットンだったが、その後見事に立ち直り、堅実に勝利を収めていった。マニー・パッキャオにとっては、オスカー・デ・ラ・ホーヤのキャリアを終わらせた直後の試合だった。だが、この試合はスーパーライト級で行われたもので、ハットンがウェルター級にステップアップする前に独壇場を築いた階級だった。
おそらくパッキャオのキャリア最高のパフォーマンスだった。フィリピンのパッキャオはハットンを圧倒した。第1ラウンドにマンチェスターの英雄を3度ダウンさせると、第2ラウンド終盤にハットンを失神させる破壊的な一撃で試合を終わらせた。
カネロvsライダー 日程、開始時刻
- 日時:日本時間5月7日(日)
- 時刻:日本時間午前8時
- メインイベント開始予定時刻:日本時間正午頃
このイベントは日本時間5月7日(日)午前8時に開始される。アンダーカードの進行次第ではあるが、メインイベントを戦う両名の入場は正午頃と予定されている。
カネロvsライダー 放送予定
このカードは、DAZNから世界200カ国以上に生中継される。
カネロvsライダー 開催地
このイベントはメキシコ・グアダラハラのエスタディオ・アクロンで行われる。ここは、リーガMXチーム「クルブ・デポルティーボ・グアダラハラ」(通称チーバス)のホームスタジアムだ。
カネロ・アルバレス データと戦績
- 国籍:メキシコ
- 生年月日:1990年7月18日
- 身長:174.6cm
- リーチ:179.1cm
- 総試合数:62試合
- 戦績:58勝2敗2分(39KO)
ジョン・ライダー データと戦績
- 国籍:英国
- 生年月日:1988年7月19日
- 身長:175.3cm
- リーチ:182.9cm
- 総試合数:37試合
- 戦績:32勝5敗(18KO)
カネロvsライダー 対戦カード
- サウル"カネロ"アルバレス vs ジョン・ライダー:WBAスーパー、WBC、IBF、WBOスーパーミドル級王座戦
- フリオ・セサール・マルティネス vs ロナル・バティスタ:マルティネスのWBCフライ級王座戦
- ガブリエル・ゴラス・バレンズエラ vs スティーブ・スパーク:WBAスーパーライト級インターコンチネンタル王座戦
- ネイサン・デヴォン・ロドリゲス vs アレクサンデル・メヒア:フェザー級
- オレクサンドル・グヴォズディク vs リチャード・ボロトニック:スーパーミドル級
- ベック・ヌルマガンベット vs アルヘニス・エスパーニャ:スーパーミドル級
- ローレンス・キング vs エリオ・ヘルマン・ラファエル:スーパーウェルター級
- ヨハンセン・アルバレス・スアレス vs ヨハン・ロドリゲス・アレグイン:スーパーフェザー級
- アビルカン・アマンクール vs ヘスス・モロヨキ・パロマレス:ミドル級
- カルロス・エミリアーノ・ロホ vs ファビアン・トレホ・リベラ:スーパーウェルター級
- ヘスス・ラリオス vs アレハンドロ・クリエル:フェザー級
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
---|---|---|
5月7日(日) 8:00 | サウル・アルバレス vs.ジョン・ライダー | |
5月14日(日) 3:00 | KSI vs.ジョー・フルニエ | MF&DAZN:X Series 007 |
5月21日(日) 3:00 | ケイティー・テイラー vs.シャンテル・キャメロン |
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