日本時間8月13日、ヘビー級のアンソニー・ジョシュアは急遽対戦相手となったロバート・ヘレニウスを撃破した。キャリア再生の途中ではあるが、ボクシング界で依然として重要な存在であることを見せつけた。
現統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシクに連敗し、ジョシュアがヘビー級の頂点に返り咲くことは困難と見られていた。しかしながら、昨年4月にジャーメイン・フランクリンを破って以降、元オリンピアンのジョシュアは再びビッグネームとの対戦にこぎつけ、3度目のヘビー級世界王座を獲得するべく奮闘している。
その戦いの一幕として、日本時間8月13日、ジョシュアはロンドンのO2アリーナでロバート・ヘレニウスをノックアウトした。
試合は地味な立ち上がりとなったが、英国人ファイターは試合が進むにつれて自信を深めた。その現れがコンビネーションパンチの頻度が上がってきたことだった。第7ラウンドに入ると、ジョシュアは突破口を見つけて右ストレートを一閃。まともに受けたヘレニウスはキャンバス上に倒れ、試合はストップとなった。
ジョシュアが劇的な幕切れを演出したことで、次戦の対戦相手を広く考察する余地が出た。可能性ある対戦相手候補を3人挙げた。
デオンテイ・ワイルダー
Stephanie Trapp/TGB Promotions
次にジョシュアが対戦する可能性が最も高いのはデオンテイ・ワイルダーだ。ワイルダーの対戦が実現すれば、この階級を代表するパワーパンチャー2人が衝突する試合ということになる。
過去数回この戦いを実現しようとした時とは違い、具体的な日時や会場は明らかにされていない。だが、複数の情報筋によれば来年1月、そしてサウジアラビアが戦いの舞台となる可能性があるということだ。
もしジョシュアvsワイルダーが実現すれば、その結果が両者のキャリアの岐路になるだろう。勝利すれば世界タイトルに挑戦するチャンスが訪れ、敗れればヘビー級のビッグネームと対戦することは難しくなるだろう。
タイソン・フューリー
Mikey Williams/Top Rank via Getty Images
アンソニー・ジョシュアのキャリアを語ろうとすれば、すぐさまタイソン・フューリーの話題と結びつく。
両名の対戦は避けて通れない。試合自体だけではなく、全国民が息を呑むような一大イベントとなるだろう。
2人の間にはライバル関係があり、試合に至る経緯もまた大いに注目を浴びるだろう。だが、この試合は実現するのだろうか?
現WBC世界ヘビー級王者のフューリーから対戦要求がかかるたび、ジョシュアは常に準備を整えているが、しかし毎度の事ながら様々な理由で対戦を取りやめるのはフューリーだ。
そして今、フューリーは元UFCヘビー級チャンピオンのフランシス・ガヌーと対戦しようとしている。ファンは相変わらずフューリーとオレクサンドル・ウシクの間で決着をつけることを熱望しているが、この試合は実現する可能性が低いとされている。
オレクサンドル・ウシク
Mark Robinson/Matchroom Boxing
ジョシュアはウシクに対して明確に敗北を喫している。ジョシュアがなぜウクライナ人ファイターと3度目の対戦をするべきなのか、その理由には疑問が残るかもしれない。
デリック・ジェームズの指導の元ジョシュアは2戦を経験した。この米国人トレーナーは、ジョシュアの強烈なパンチ力をボクシングスキルと組み合わせる戦略を見出そうとしている。
その戦略が成功すれば、ウシクとの3度目の対戦は非常に魅力的なものとなるだろう。ジョシュアが世界ヘビー級統一王者の流麗な動きを巧みにリング上でかわすことができれば、つまりウシクをリラックスして闘える状況から突き放せれば、世界最高のパウンド・フォー・パウンド・ファイターの1人に対して挽回する手立てになるだろう。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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8月19日(土) 8:00 | スクビー vs. カルモナ |
スーパーライト級8回戦 |
8月20日(日) 3:00 | ヤファイ vs. フランク |
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