【歴代F1ドライバー】数々の名勝負を演じた大英帝国の荒法師｜ナイジェル・マンセル｜LEGEND OF F1

1953年生まれ、イギリス出身のナイジェル・マンセルは1980年～1990年代の“F1ブーム”において主役を担った一人。なかなか年間王者に手が届かず一時は“無冠の帝王”とも呼ばれたが、1992年に39歳にして初の年間王者に輝いている。

マンセルはイギリスF3で評価を高め、ロータス総帥コーリン・チャップマンの目に留まり1980年のオーストリアGPでF1初出走。当時27歳と遅咲きのF1デビューだった。

花開くまで時間を要したマンセルだったが、1985年はホンダ・ターボを積んだウィリアムズチームに在籍。この年の第14戦ヨーロッパGPで初優勝を飾り、F1参戦72戦目でようやく表彰台の頂点に立った。

この後マンセルはタイトル争いを展開。1986年はポイントリーダーで最終戦を迎えるが、アラン・プロストに逆転され年間2位に。翌1987年は同僚ネルソン・ピケに屈してまたしてもタイトルを逃す結果となってしまう。

1989年からフェラーリで2年間走り、1991年からウィリアムズ・ルノーに復帰した。そして迎えた1992年は開幕5連勝を含む年間9勝をマークし、念願のワールドチャンピオンとなる。

F1からの引退を表明しアメリカへ

ウィリアムズとは契約更新で合意に至らず、この段階でF1からの引退を表明。1993年はアメリカのCARTに参戦し、初年度からいきなりチャンピオンに輝いている。1994年にはかつてのライバル、アイルトン・セナが事故死したことに伴い、古巣ウィリアムズからスポット参戦でF1に復帰し、同年最終戦のオーストラリアGPでは優勝をかっさらった。

1995年はマクラーレン・メルセデスからF1に本格復帰するはずだったが、チームへの不満もあり、第4戦終了後にチームを離脱しそのままF1から離れた。

F1には187戦参戦してポールポジション32回、31勝を挙げた。なかなか年間タイトルに手が届かず苦労人とも言われたマンセルだったが、“荒法師”と呼ばれた豪快なドライビング、ライバルたちの数々の名勝負を演じたことから多くのF1ファンに愛された。

DAZNで配信されている「Legend of F1 :ナイジェル・マンセル」では、マンセル本人が自らがどのような心境で戦いに挑み、ライバルたちとどのような関係だったのか現役時代当時を振り返った。本動画の視聴期限は、2020年4月30日までとなっている。

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